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dolil
俳句 初秋
*
俳句を作りました。
今回は三句です。散文詩を添えました。
*
俳句
緑野を 青で覆うや 秋の天
雲湧きて 垂れる稲穂や 青々と
翅交わし 時を刻むや 蜻蛉かな
詩
盆を過ぎたというのに、
まだまだ暑い。
散歩するなら朝早くがいい。
小さめの水筒をカバンに入れて、
キャップを被り短パンTシャツ。
朝早く出掛けようとしたけれど、
やることを片したら9時を回る。
外に出ると厳しい陽射し。
少しキャップが守ってくれる。
青い空とわた菓子のような雲。
夏らしさを感じさせる。
気分良く歩いていくと、
稔りを迎えた稲穂たちに会う。
まだ少し金色には早いけど、
近づく秋を教えてくれる。
川沿いの散歩道には草の穂が、
僕の背丈程も伸びている。
風に揺れる葉が僕の肩に手を伸ばす。
左右から葉に背中を押され道を歩く。
歩き疲れてベンチに座り、
水筒の水を飲む。
冷たい水が舌にひろがる。
少しだけ足を延ばし神社にお参り。
鳥居への階段を昇っていると、
ハグロトンボが翅をヒラつかせ、
僕の周りを飛び回る。
翅を交差させて飛ぶ様は
映写機のフィルムをゆっくりと
回してるようで、
少しだけ時が遅くなったよう。
僕を迎えてくれたハグロトンボは、
僕の帰りも見送ってくれた。
近くの川では灯篭流しをするという。
夏はもう終わろうとしていた。
*
時候は以下の通りです。
・初秋(しょしゅう)
秋の初めで、立秋を過ぎた新暦の
八月にあたる。まだ暑さは続くものの、
日差しや雲の色、風の音や身辺起居に
どことなく秋を感じるようになる。
季語は以下の通りです。
・秋の空、秋の天
・稲穂
・蜻蛉(とんぼ)
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