【レザークラフト】私が上達を感じた3つのブレイクスルーポイント
こんにちわ。HAKUです。
今日は私が素人ながら「レザークラフトちょっとは上達したかも!」っと思えたブレイクスルーポイントをご紹介。あくまでも私の場合ですが、何かのお役に立てれば幸いです。
1.CADで型紙を作れるようになった
オリジナルの革作品を作るにあたっては、オリジナルの型紙作りは必須。そしてこの型紙をいかに正確に作れるかが作品の完成度を左右します。
当初、手書きで型紙を作っていましたが、これがなかなか…。「これ、本当に直角に線が引けているか?」「平行であるべき線が何だか曲がっていないか?」と型紙の段階で失敗のニオイがプンプンしていました。
これではイカン!ということでCADソフトを使って正確な型紙を作ることに挑戦。CADに触れるのはもちろん初めてですし、分からないことだらけ。文字通り手探り状態で何とかCADを使ってレザークラフトの型紙を作れるようになりました。
私が使っているのはJW-CADという無料の2次元CADソフト。今どき2次元?という感じですがレザークラフトの型紙作りには必要十分。当初はきちんと書籍を購入して体系的に勉強しようと思ったのですが、目的は型紙を作ること。複雑な建築図面を作るわけではないので必要と思われる機能だけをつまみ食いで使っています。
YouTubeに簡単な型紙制作ガイドの動画もUPしていますので、ご興味の有る方は是非御覧ください。
CADで型紙を作るようになってから、作るものの完成度が格段に上がりました。もちろん万能という訳ではありませんが、パーツを貼り付ける位置や、縫い穴をあける位置まで仔細に設計段階で詰めておくと後の制作が本当に楽チン。私のレザークラフトライフの中ではとても大きなブレイクスルーのきっかけになりました。
2.革漉きができるようになった
革漉きとは主に革の端の部分を革包丁を使って薄く削ぐこと。多くの革が重なる部分の厚みを調整したり、革の端を折り曲げる仕上げ(ヘリ返し)をする際に必要な技術です。
実際の革漉きの様子はこちらの動画を御覧ください。
専用の機械(革漉き機)もありますが、国産のものだと中古品でも20万円以上。なかなかポーンと買える金額ではないし設置場所の確保も必要なため、革包丁を使って漉き作業をするわけです。
きちんと漉きを入れたものとそうでないものは見た目・使い勝手の面でだいぶ違います。ちょっと乱暴な言い方ですが、見た目に関して言えば、漉きを入れずに組み立てたアイテムはコバが分厚くて野暮ったい印象になってしまいます。
この革漉きはかなり苦戦をしましたが、革包丁の研ぎと一緒に試行錯誤しながら練習を積みました。ヌメ革のハギレパックを購入して、片っ端からペラペラになるまで漉いていた頃もありました…(遠い目)。包丁がきちんと砥げるようになり、コツを掴んでくると失敗も減り、微妙な漉き加減もコントロールできるようになりました。
我流の方法ではありますが、革包丁研ぎについても動画にまとめています。
好みの問題でもあるのですが、私自身はあまり分厚いコバは好きではないので、この漉きができるようになったことで完成品が自分のイメージにググッと近づきました。
ちなみに、レザークラフトの道具の中には、この漉き専用の工具もあります。リンクを貼っておいて何なのですが、私はこれらをすべて試しましたがどれも上手く使いこなせませんでした。
恐らく使いこなせなかった理由は、刃の形状と向き。これらの道具はカミソリの刃のようなものを少し湾曲させて取り付け、手前に引きながら使います。刃を湾曲させるのは革に食い込みやすくするための工夫でしょう。手前に引くという使い方と刃が湾曲しているために、刃が革にどのくらい食い込んでいるのかを目で確認したり、感覚的に判断することが難しくて、よく革に穴をあけてしまいました。
一方、革包丁は刃が真っ直ぐですし、手前から奥方向に向かって使うので刃先の状態を感覚的につかみやすかったのだと思います。このあたりの使用感は個人差も大きいと思いますので色々と試して自分に合う道具をみつけてみてください。
3.芯材を使うようになった
芯材は作品の補強や質感の調整に用いられる皮革以外の副資材。硬い紙でできていたり、ポリプロピレンだったり、不織布だったり…と様々な種類があります。バッグなどを作っている方や洋裁をされる方にはお馴染みですね。
実は私が芯材を使い始めたキッカケは、一番の難題であった「革の厚み」を調整するため。最初は厚い革をどう薄くするか、という点に頭を悩ませて「2」で挙げたような革漉きの道具を色々と試していました。ヘリ漉きは次第にできるようになってきましたが、広い面積の厚みを調節するのは大変。どうしたものかと考えていて、ふと
厚い革を薄くするという「引き算」の発想ではなくて、もともと薄い革を必要に応じて厚くするという「足し算」発想にしたらどうだろう
と思いつきました。そして厚みを足すための素材として試してみたのが芯材です。色々な種類があるし、教則本やカタログではあまり仔細に使い方が解説されていないため手探り状態で目についたものから試していきました。
使うのに慣れてくると、単純な厚み調整の手段ではなく、仕上がりの質感の調整や、補強、ファスナーを貼るときのガイドにも活用できるようになり、今では自分の制作になくてはならない材料の一つ。また一歩完成品が自分の理想に近づきました。
4.最後に
いかがでしたか?私自身まだまだ勉強中ですが、これまでレザークラフトをしてきた中で「お、ちょっと上達したかも!?」と思えたポイントをご紹介しました。もちろん、これらはあくまでも私の場合であって、目指す作風や好みなどによって人それぞれだと思います。
ひとつの作品を作り上げることもそうですが、こうして自分が日頃抱えている悩みや課題を克服出来たときもまた嬉しいもの。レザークラフトに限らずですが、こういったカタチで成長を味わえるのも趣味のいいところですね。
もし今、思うように行かなくて悩んでいることがある方でも、諦めなければいつかこうしてブレイクスルーする時が来るハズ。自分の作ったものがググッと理想に近づいて小躍りしている姿を想像しながら、焦らずゆっくりと楽しんでみてくださいね。
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