見出し画像

雪と触れ合ったことのない息子

今年の冬は寒い。
特に今日は、雪に備えて買い出しをしていたり、在宅に切り替えたりといった対応をしている人達が多いのではないだろうか。

我が家は一応雪国育ちなので、ちょっとやそっとでは慌てない。
弟は冷静に、「木曜の夜と金曜の朝かな、大変だとしたら」などと分析していた。しっかりものか。

先月の降雪では、息子が雪に足をとられてすってんころりんとしたくらい。クロックスでベチャ雪を歩き回るのだからそれも当然の結果だが。
詳しくは過去の記事に。


現在住んでいる茨城県には、ウィンタースポーツを気軽に楽しめるような雪山はない。
近隣の県に出かけるほかないのだ。
福島か、栃木か、群馬か。
我が家もここ10年ほど家族で雪山には赴いていない。
福島にいた頃は、毎年シーズン中に1回か2回は行っていたのだが、こちらにきてからは一度もない。距離がある、というのが一番の理由だ。

スキー場で誰も使っていないスペースを見つけて、わざわざ板を外してスキー靴で踏み締める。
新雪に悪戦苦闘しながら雪玉を作り、おしゃべりしている大人たち相手に不意打ちの攻撃を仕掛ける。
運動をして体が温まったあと、大人に隠れてこっそり子供たちだけでサラサラな新雪部分を食べる背徳感。
スキー靴独特の雪を踏み締める「ぎゅっ、ぎゅっ」という音。
リフトに上手く乗れないやつを揶揄って遊んだあと、自分は上手く降りられなくてそのまま戻りのリフトに乗っている恥ずかしさ。

全部が共通というわけではないだろうが、スキー場に遊びに行った子供ならではの楽しさは、今も鮮明に思い出せる。
自分の住んでいた地域があまり雪が降らない海沿いだった、というのもあるかもしれないが。

息子には是非とも体験してほしい場所の一つだ。
知らないよりも、知っている方がいい。
経験があるのとないのとでは本人の想像力に差が出る、と感じているから。

まだまだおむつが外れていない今は無理だが、来年・再来年あたりには家族総出で出かけたいものだ。
実母はスキーのインストラクターの資格を持っている。
彼女に預けて私は思い切り雪山を滑りたい。



つむら。

いただいたサポートはクリエイター活動費として当てさせていただきます。大きな金額になったらネタ提供元(息子)へ還元予定(おもちゃ)です。