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ネガティヴさとそこにいる

雨の音が好きです。
何も予定の入っていない日なら家にこもって雨音を感じながらぼんやりするのにもってこいです。

ですが雨が続くと心が沈んでくる時もあります。
今日、まさにそんな感じでした。
起床してすぐ心がネガティヴさでいっぱいなことに気づきました。

こういう時はあらかじめ夫に
「今日は憂鬱だ」
と宣言します。

これまで、理由のない落ち込みや苛立ちに自覚はあれど、脱ぎっぱなしの靴下なんかを見つけると、それをきっかけに感情が怒りに変わって余計な口喧嘩を繰り返してきました。

意味もわからない心の沈みに振り回されるのは嫌だけど、回避する方法も分からず気持ちを持て余していたのですが、ある時ふと「今日はなぜか心が憂鬱だ」と口から言葉がこぼれ出ました。
すると夫は「そうなんだ。それが先にわかってたらそっとしておくから」と言ってくれました。
先に宣言しておくと、それ以降、多少言葉尻が荒い物言いになってしまっても静観してくれました。

原因のないネガティヴさが現れた時、自分を責めて自暴自棄になる時があります。
けれどネガティヴがいけない訳じゃない。
ネガティヴさのある事に気づいて、それと共にある方法を試してみるのが今の私の課題なのだろう、と思うのでした。



お店をやっていると雨の日は客足がいつもより遠のきます。おのずと作業量も減るので、こんな時は新しいお菓子のことを考えながら、きらめきの尻尾を掴まえようとゆっくり自分の中に潜っていくのに適しています。それはネガティヴな心持ちの時の方がむしろ向いているのかもしれません。