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たった15分だけれど。

今朝、子どもを幼稚園に送って行ったら息子の体操教室が今日に変更になっていることに気がついた。
しまった。体操バックを忘れてしまった。いつもならまぁいいかと思うとろこだが、今日はまずい。息子が朝からグズしている日だから。これ以上、彼は何も受け入れられない。忘れ物なんて。さらに、よりによりによって息子のクラスの親は見学OKな日で息子は見てもらうことを楽しみにしていたし、体操教室の始まる時間がいつもより早い。
うぅ、これはまずい。
とりあえず、泣いている息子に体操教室が始まる前になんとか体操バックを持ってくるからと伝えて、職場に向かった。
どうしようか。なんとかぎりぎり間に合うかな。かなりぎりぎりだ。間に合わなかったら、せっかくの息子の気持ちが折れてしまうな。運転しながらぐるぐる考えていた。で、

よし、15分早く上がらせもらおう。
そう決めた。

なんとか業務を終わらせて15分早く上がらせてもらった。無事に体操カバンを家に取りに帰り、体操教室が始まる前に届けることができた。息子も張り切って頑張っていた。あぁよかった。

たったそれだけのこと。だからなに?と思う人もいるだろう。大半がそう思うのかもしれない。でも、わたしにとってはこの15分はとても大きなことだった。この15分がずっとできなかった。

自分のミスだから、仕事もきっちりやって、人に迷惑をかけてはいけない。わたしが大変な思いをしなければならないと思っていた。楽をしようとしてはいけないが染みついていた。

けれど、自分を大切にしてもいいのだと思い始めた今、絶対に大変だから仕事は頑張って終わらせて15分早く帰らせてもらおう。と思えた。大事なことは息子との約束を守ること。それと自分の体力を守ること。
たった15分だけれど余裕があり、あぁわたし自分に大切にされてると思った。

これだけのことがずっとできなかったんだ。自分を追い詰めないと、苦しめないと、成り立たなかった。余裕があっていいのに。余裕がある方がいいのに。ずっと許してこれなかったんだ。


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