生まれる前一緒にいたんだよ

私には二人の子どもがいます。娘ちゃんと、息子くん。2歳差です。
息子くんが生まれてから、娘ちゃんはとっても喜んでいつもくっついていました。2歳差なので二人が同時に育っているように感じる日々。
そんなある日3歳になった娘ちゃんが不思議な話をしてくれました。

娘ちゃんからのはなし

娘ちゃんは3歳の頃。保育園に通っているおかげかおしゃべりもどんどん上達していました。そんなある日娘ちゃんが寝る間際こんな話をしてくれたのです。
「どのママがいいかな~ってお空の上から見てたの。そしてママのこと見つけて、かわいいな~優しそうだな~って思って、ママの子どもに生まれたいって思ったんだよ♡」
とってもかわいらしい娘ちゃんからの生前の話。私はとっても嬉しくなりました。でも質問をしすぎると記憶が変わっちゃうかもしれない。そう思ってにこにこ頷きながらただ耳を傾けました。すると、この話には続きがあったのです。

「おじいちゃん先生がそこにはいたの。そしてママのところに行くときにはなが~い階段があってね、そこから降りていくんだけど…」
娘ちゃんが急に悲しそうな声になりました。

階段を降りるときに

「今から階段を降りるよ!っていうときに、弟くんがいなくなったの。手をつないでいたのに離れてしまって」
えっ!?二人は一緒にいたの??
私は驚きました。娘ちゃんが言うには、息子くんと娘ちゃんは一緒に生まれてこようとしていたというのです。
「長い階段降りようとしたら、弟くんがいなくなっちゃって、、、でも時間になったから一人で来ちゃった」
通りで、生まれてきてくれた弟くんをとても愛おしそうに抱きしめていたのね。二人はママと出会うよりも前から仲良しだったんだなと思うととても心温まりました。
記憶は薄れていくもの、、、置き換わっていくもの、、、そう思うと今話をしてくれたことを忘れないようにしようと心に焼き付けました。
とても心温まる話をしてくれた娘ちゃんに感謝しました。

それから2年後

もう娘ちゃんが話をしてくれたことは、そっと心にしまって(いや、忘れかけていたのかもしれない)二人の育児に追われていたころ、息子くんもおしゃべりなお姉ちゃんに負けないくらいおしゃべりが上達していきました。
そして、、、驚きの生前記憶を話してくれたのです。

息子くんのはなし

「ぼくまいごになっちゃって」
「ぼくね、お姉ちゃんと一緒に生まれてこようとしたんだけど、ぼく暴れん坊じゃん?だからまいごになっちゃって。お姉ちゃんと一緒に行こうと思っていたのに、わからなくなっちゃったの。おじいちゃん先生のこっちだよ~って声が聞こえるんだけど、わからなくなっちゃって。だからママのところ来るの遅くなっちゃった」
ただ、これだけを突然話してくれました。もし娘ちゃんの話を聞いていなかったら、何のこと!?とちんぷんかんぷんになるところですが、その時二人の話がすっと結びつきました。

つまり

娘ちゃんも息子ちゃんも同じ生前記憶を持っていたのです。
弟くんが3歳の時娘ちゃんは5歳。まだ二人とも保育園に通い、示し合わせたとは思えません。
しっかり者の娘ちゃんと、おっちょこちょいの弟くん。弟くんがはぐれるのも想像できます。一緒に生まれてきたら二人は双子ちゃんだったのだと思うと面白くも思えました。
私にだけ話してくれた二人の生前記憶。
私は母親なので、もちろん信じてます。

私を選んでくれた二人に心から感謝しています。
生まれてきてくれてありがとう

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