【俳句連作10句】みんなゐなくなる

みんなゐなくなる

花の兄はじめに見つけたのは我
諫言の声うつくしや蝶の昼
青年と翁春星呑ませ合ふ
満身創痍炎帝が噴き出してゐる
風死してふしあはせなからだふたつ
夏雲の話をしてゐた 別の
自白するまで食べさせる葡萄かな
龍潜む淵にひそひそ酒こぼす
手紙から秋思が糸として流る
さむいから昔のよびかたで呼べよ


「BL俳句誌 庫内灯3」に、三国志BL俳句として寄稿させていただいた連作です。

三国志はこころのふるさと。誰が、どれ、というのはご想像にお任せいたします。

「庫内灯3」からもう1年以上たったのですね。あっという間だ…。

とてもすてきな句誌ですので、ご機会あればお手に取っていただけるととってもうれしいです!



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