映画日記 『極悪女王』 あの頃は誰もがどこででも煙草を吸っていた
Netflixで話題の『極悪女王』を見た。
一編60分強で、5本だ。昨晩、一気に見た。
これは1980年代前半から半ばまでの全日本女子プロレスを舞台に、ダンプ松本を主人公に据えて描いたドラマだ。
ところで「女王」は、つい「じょうおう」とか「じょーおー」と読んでしまいがちだが、正しくは「じょおう」と読むのだ。
なんだか「じょうおう」とか、「じょーおー」の方が読みやすいし、親しんでいる気がする。どーでもいーけど。
この作品のモデルとなった女子プロレスラーのダンプ松本、長与千草、ライオネス飛鳥、ジャガー横田、デビル雅美、クレーン・ユウなどは、私と同じ世代であり、女子プロレスの試合も、当時、テレビで見ていた。
その後、関連書籍を何冊か読んだりもしている。
だから、知っていること、知っている時代が描かれたドラマだった。だからつい、あの頃の時代が描けているのか、という目で見てしまう。
自分が知っていることと、どこが違っていたのかなんて、意地悪な視線で思い出して、今、これを書いている。
一気に最後まで見たので、面白かったのだと思う。
ゆりあんレトリィバーと剛力彩芽と唐田えりかなど俳優陣は熱演していたと思う。試合の再現シーンには限界があったけれど、俳優たちは本当に頑張っていた。
ドラマを見ている間は、実際のプロレスラーだったダンプ松本やライオネル飛鳥や長与千種の姿が浮かんでこなかった。
ただ、みんな体が小さかった。実際のレスラーは、もっと大きかった印象がある。
レスラーの顔は浮かんでこなかったけど、その逆で、名物だった松永兄弟の顔は、そんなに見たことがないはずだが、浮かんできた。
そういえば、私はこんな本も読んでいた。
松永高司・著『女子プロレス終わらない夢 全日本女子プロレス 元会長松永高司』扶桑社
映画というよりはテレビドラマだった。テレビ的な脚色がかなりされている、と思った。マンガっぽいと言い表した方が適切かもしれない。
やたらと煙草を吸う場面が多いのは、世の中全体があんな感じだったとは思った。
しかし、当時、「ブック」とか「ギミック」なんてコトバは誰も使っていなかったと思う。
それに、ドラマの中では、看板の表記が「ミゼットプロレス」になっていたのも、ちょっと気になった。当時は「小人(こびと)プロレス」だったと思うが、これは現在のコンプライアンスでは、「小人(こびと)」表記は、出来ないのだろう。
そのせいだろうか、小人プロレスの試合も再現していなかった。東北の英雄角掛留蔵が私は好きだった。
ただ途中から、こんなハナシにしたのか、と白けて見ている自分がいた。どこかにドキュメントっぽいところを期待していたのかもしれない。
昨晩、最後まで見たのだけど、ラストがどうだったか、思い出せない。
途中で寝てしまったのだろうか……。
すいません。
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