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映画日記

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見た映画の感想文。おおむね、ほめるよりもモンクが多く、偏った感想になっている。
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#ネタバレ

映画日記 紀里谷和明/監督『世界の終わりから』アニメみたいな実写映画

ネットフリックスで『世界の終わりから』という映画を見た。 紀里谷和明監督の最新作にして最…

只野成行
3か月前
7

映画日記 ヴィム・ベンダース監督 『パーフェクト・デイズ』役所広司の顔

アパートの造りが気になってしまった…… 主人公の起床のシーンから映画は始まった、ような…

只野成行
6か月前
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映画日記 是枝弘和監督作品『怪物』「トーマの心臓」なのかなあ…

冒頭のイラストは、萩尾望都作品を無断でお借りしています。 今を去る45年くらい前、中学に…

只野成行
1年前
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映画日記 よく似た映画を観た。『ノー・カントリー』『クライ・マッチョ』『ランボー…

よく似た映画を三つ見た。適当に選んで見たのだが、偶然、三つとも似ていたのだ。見たと言って…

只野成行
1年前
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映画日記『妖怪の孫』バラエティ的な作りの政治ドキュメンタリー映画は成功しているの…

アップリンク吉祥寺で観た。故・安倍晋三を扱ったドキュメンタリー映画だ。平日の昼間なのに、…

只野成行
1年前
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映画日記『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』ドキュメンタリーという市街劇?

『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』という映画を観た。ロシアがウクライナに侵攻して戦争し…

只野成行
1年前
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映画日記 『THE FOOLS 愚か者たちの歌』 ロックを生きる人々

『THE FOOLS 愚か者たちの歌』という映画を観てきた。フールズというロックバンドのドキュメンタリーだ。アップリンク吉祥寺。午後8時過ぎのレイトショーなのに満席だった。といっても60席くらい。客層は、若いカップルから70代まで満遍がなかった。 ロックで生き方が変わった人達 カメラは一つで、撮影者も監督も一人の人が兼ねた、こぢんまりとした映画だった。カメラは一つだから、別角度の映像がない。視線は、だから撮影者の視線一つだけだ。 画面は、照明やカメラ位置をコントロールし

映画日記『土を喰らう十二カ月』影響力は強いのに存在感のない亡き妻

この映画は、タイトルに十二カ月とあるように、冬から始まって、次の冬が来るまでの一年間を描…

只野成行
1年前
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映画日記 『ベイビー・ブローカー』二度目の殺人事件はどうなった? 一度見ただけで…

是枝裕和監督作品『ベイビー・ブローカー』を吉祥寺オデオンで観た。今日(6月24日)が公開…

只野成行
2年前
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映画日記『親愛なる同志たちへ』変わらないロシアの体制と耐え続ける人々

アンドレイ・コンチャロフスキー監督作品『親愛なる同志たちへ』 十日くらい前に、アップリン…

只野成行
2年前

映画日記 『ドライブ・マイ・カー』①「セックス」と「演劇」と「ドライブ」と。

映画の『ドライブ・マイ・カー』を見て、今年(2022)の1月18日に書いた文章だ。なんとなく、…

只野成行
2年前
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映画日記『ドライブ・マイ・カー』③この映画と相性が悪い理由を、まだ考えている

2月の12日に書いた文。 映画の『ドライブ・マイ・カー』が、海外で色んな賞をとって、快進撃…

只野成行
2年前
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映画日記『ロック・フィールド 伝説の音楽スタジオ』 大雑把と痛快

2月14日に書いた文。 イギリスで最初に出来た滞在型のロックスタジオのドキュメンタリー映画…

只野成行
2年前
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映画日記『焼け跡クロニクル』子供はいつでも希望の宝だ

2022年3月11日に書いた文。 原まおり/原将人・監督 『焼け跡クロニクル』 監督の原将人は、非商業系の作品を作り続けている映像作家だ。モチーフにするのは、プライベートなものが多いらしいが、私は8ミリ映画、自主映画の人、みたいなイメージで捉えていた。私が唯一観た原作品は、商業映画の広末涼子の映画デビュー作『20世紀ノスタルジア』だけだと思う。内容はあまり憶えていない。 つい、先日、昼間のテレビで、原将人のドキュメンタリーをやっていて、それを観て、原将人の存在を思い出し