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図書館に行ってきた 20

予告殺人 アガサ・クリスティ
昔の海外小説独特のピンと来ない例えや、結局好きなのか嫌なのかわからない男女の会話が多かった。それらがあってもやっぱり面白さに変わりはない。
犯人がわかってからもう一度読み返してみるのが、ミス・マープルシリーズの楽しみ。

シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱 高殿円
シャーロック・ホームズのオマージュ作品は多数読んできたけど、物足りなさや違和感、浅い内容のものがある中、この本はとても良かった。ロンドンの風景、政治経済の風刺、言葉のセンス、よく知らないと書けないことがサラリと盛り込まれていた。内容や設定もひと工夫、ふた工夫されていて次回作がとても楽しみだ。

占い屋重四郎江戸控え 池永陽
スイスイ読めてわかりやすくて面白かった。占いが曖昧で、重四郎の性格がハッキリしてなくて、でも剣の腕は立つ。どの話でもラストに人がバタバタやられて誰もいなくなるのが何だか、、すごい。

上流階級 富久丸 高殿円
お仕事小説は面白い。知らない世界、そのまた裏側を垣間見れる。百貨店の煌びやかな世界の裏側?上流で行われる外商。お金持ちのお客様専用コンシェルジュみたい。
高殿円さんは下調べをしっかりされているんだろうなぁ、と思える濃い内容の作品だった。

魔術の殺人 アガサ・クリスティ
ようやく最初からマープルが登場している作品だった。脇役だと思われても仕方ないくらい、いつも後半にしか出てこなかったから。
登場人物がマープルにいろんな話をしてくるけど、それが嘘か本当か、事実か思い込みか、全くわからなくて、その中から真実を見極めるのを早々に諦めてしまった。

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