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図書館に行ってきた 12

天使はモップを持って 近藤史恵
ビル清掃人のプロ、キリコが会社の中で起こる小さな事件を解決していくお話。動機が普通じゃなくて、そこは女性作家らしい。
ラストがハッピーエンドなだけに、まさかシリーズ化してるなんて。でももう少し読んでみたい気もする。

ひまつぶしの殺人 赤川次郎
家族の中に殺し屋、詐欺師、泥棒と警察官、弁護士がいる。ターゲットが全員同じでバラバラに家族が集結する。
家族の裏の顔の全てを知ってる弁護士の圭介が何とかしてくれるのかと思いきや、一番ポンコツ。でもそれが良い。
犯人探しとかトリックとかそっちのけで、家族が逮捕されないこと、失業しないことに奮闘するのが面白い。

かのこちゃんとマドレーヌ夫人 万城目学
思い出したのは窓ぎわのトットちゃんだ。かのこちゃんはトットちゃんとよく似ている。
飼い猫が人や犬の言葉が分かるという設定。
かのこちゃんの幼いが故の純粋な思い込み。
どちらも実際にはあり得ないことなんだけど、どこか現実にも繋がっているような気がした。

剣客春秋 里見の涙 鳥羽亮
盗賊を道場の凄腕主人公が討伐する、よくあるお話。今まで読んできた同じタイプの作品よりキャラがどれも真面目すぎ。シリーズ化してるから今後深みを増すのかな。
佐伯泰英さんや髙田郁さんのおかげで江戸庶民の生活に割と詳しくなってるから、頭の中で映像化できて楽しい。

増山超能力師事務所 誉田哲也
読み進めていくうちに既視感が。そういえばこのドラマ観てました。キャストのイメージと違うけど、内容忘れてるからドラマとは別で楽しめる。
超能力といえば万能な感じだけど、そうでもないとこが良い。全体が解説っぽい文章なのが残念。

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