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図書館に行ってきた 4

ぬけまいる 朝井まかて
以前テレビドラマで放送されたことがある作品だった。それは途中で見なくなってしまったけれど、小説は別で、最後まで楽しく読めた。それぞれ違う人生を送ってきた女3人が伊勢参りに、突如出発する物語だ。登場人物の年代を超えた私にとってはワクワクする話で、現代の設定ではないところがまた良い。

ちゃんちゃら 朝井まかて
ただ、綺麗だなと見ていた日本庭園を今一度じっくり見てみたくなった。物語の土台となる庭づくりの知識がとても興味深かった。
読破したくなる作家さんだ。

やる気のない刺客 佐藤雅美
町医 北村宗哲の2作目。1作目の解説をしっかり踏まえた上で読むので、更に物語の奥行きが増す。宗哲が何でもできちゃうスーパーヒーローではないところが良い。

口は禍いの門 佐藤雅美
町医 北村宗哲の3作目。読み進めていくうちに登場人物の繋がりの説明やエピソードが増えてきた。主人公の存在感が薄まってしまった。
でもそれぞれの暮らしぶりや当時の常識などはかなり興味深かった。漢方についても。

黒武御神火御殿 宮部みゆき
三島屋変調百物語の6話目。聞き手がおちかから富次郎に代わってからのお話だ。
時代物は、現代に置き換えると身近で生々しく感じるものを、少し遠くから俯瞰で見ることができる。
宮部みゆきさんの作品はまっすぐ物語の中に入っていける、何の違和感も、ふと現実に戻される瞬間も無い、素晴らしい文章だと思う。
読後はいつも現実に戻るのに時間がかかる。


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