縁側で雨の庭を観察する

今日は縁側から雨を見ている。しとしと降る雨のときはいろんな雨音が聞こえる。遠くの木々に降る雨の音はBGMみたいに広がって、庭の柿の木に降る雨の音はくっきりと。葉に当たるときは葉の大きさによって音の高さが変わる。空から落ちて何かに当たるまでは何の音もないのが不思議だ。

柿の木の枝先にヒヨドリがとまっていることがある。その枝は足で掴むには細すぎるし身体が重すぎる気がするが絶妙なバランスでとまっている。今日も2羽揃って雨の中ブルーベリーの熟し具合を見に来ていた。ブルーベリーのしなる枝先をどうやって掴んでいるのか不思議だ。

昨日から芝生の上に死んだミミズがいる。雨が上がると地上に出てきて、日に当たり過ぎて干からびてしまっているミミズをよく見かける。ただ数日経つと忽然と姿を消している。その跡には砂や枯れた芝生が残されていて、最後には風に吹かれて何もなくなっている。まあ、アリがせっせと運んでいったのだろうが、あの大きなミミズをどうやって運んだのか不思議だ。

今年は家庭菜園のナスが元気だ。葉も大きく虫も付いていない。紫の花が咲いているところと、既にナスの形ができてきているところがある。実がなると何だか嬉しくなるが、ナスは小さなヘタの部分からヌウッと黒い実が徐々に生えてくるのでちょっとだけ不気味だ。あの細い茎からあんな太い実ができるなんて不思議だ。

気づけばもう1時間近く庭を見ていた。雨が強くなってきた。


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