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男性は本当に性欲を我慢できないのか?性犯罪の動機の「ムラムラした」に「仕方ない」の社会はオカシイ

多くの(一部の?)男性にとって、女性が一部の男性から受ける性加害なんて、所詮、俺は関係ない。
他人事で自分事には決してしない、できない。
自分に置き換えて考えることをしない、できない。
「お気持ち」だとかって女を馬鹿にする男さんたちは、男の性欲に関して女は分かってない!を振りかざし、正当化する。

男の性欲に理解示せと言っておいて、どうして男性は女性を理解することを馬鹿にして嘲り、男性にだけは肯定的に「男だから仕方ない」と言ってのけるのか。
「女だから仕方ない」と言うときは、いつだって見下す意味で使う。
「これだから女は」と馬鹿にするときだ。

男を理解しないから女は低能。
自分の理解力や想像力や思考力の欠如は棚に上げて、女は面倒臭いと言う。
これが男尊女卑でないなら何だろう?

本当、脳内が性欲(加害欲と支配欲)の男性の態度や言動は馬鹿に見えて仕方ない。
誰かに分からせてもらいたい。
男だから仕方ない、女はこれだからダメなんだ。
女であるこちらからしてみりゃ「男はこれだからダメなんだ」なのだけれども、分からせ男さんが集まるほどに、ハココのアカは繁盛してないのである。

こんな愚痴からはじまりまする「男性は本当に性欲を我慢できないのか?」です。


もし男性が本当に性欲を我慢できないなら、仕事中にも友達と過ごす時間にも、その場を抜けて自慰をしなければならないのではないか?と女性のわたしは想像する。

交番の前で性犯罪の行為をする男性はいない。人目を気にして性加害をする。
それは我慢できるからの行動である証明ではないのか?

性犯罪の動機は「性欲が抑えられなかった」がスタンダードとしてある。
そして、そんなふざけた動機で「そうだよね、それならやっちゃうかもだよね」みたいな反応すら男性の中にはいつの世にもある。

ひとりの人間の人生を破壊されることが「仕方ない理由」とされのが「性欲」だなんて、そんな社会はオカシイ。

性加害によるトラウマは簡単に治療できるものでもない。
治療中にあっても何年何十年と苦しみ続ける。
女性専用車両の話になって男性恐怖の女性という話を持ち出すと、精神科に行け!それは治療しろ!となるのだけれど、それはあまりに性被害のトラウマを知らなすぎると感じるのだ。
男性恐怖で女性専用車両になら乗ってどこかに行ける、電車に乗れる。これは人生を破壊はされたが、重症なPTSDであるとかそんなわけでもなく(語弊があります。軽度だ重度だの話がしたいわけではなく)よくある話なのだ。
生活そのものが破綻する。自殺に至る。経済的な困窮に陥り治療すら不可能になる。それが多くの現実だ。
加害者に裁判で請求しろ!そんな夢物語を当然のように命令(助言?)してくる男性にウンザリする。
できるならしたい。賠償請求なんて、雀の涙だ。性暴力を司法は軽視しているから。

性暴力と無関係な男性はいるのか?傍観者という加害(ハココはそう考える)

自慰ではなく、女を犯す、穴(女性器)に男性器を挿入する、触る、精液をかけるとかの解消しかないなら、性欲として片づけてはいけない加害欲と支配欲だ。

その行為によって人生が破壊される側から見たら、暴力でしかないのだ。
笑って済ませるはずもない、恐ろしい体験なのだ。

性犯罪は犯罪でしかない。
性暴力は暴力でしかない。
そんな簡単なことをどうして社会も司法も、まるで理解できないという風にいるのだろうか?

犯罪行為を暴力行為をしたことの理由を、三大欲求として語られたりする性欲で誤魔化すべきではない。
そんなにも性欲に甘い警察や司法は、何をどう考えているのか?
女性蔑視ではないのか?
性暴力を軽視する姿勢があまりに酷い。

もし仮に、性欲がその犯罪が起こる原因だとするなら、その性欲をなんとかしようという考え方ができないのは、男性の性欲がそのままに社会に垂れ流されているからだろうと想像すると、本当に気持ち悪い。

「男性は性欲を抑えられないので、その餌食にならないように女は自衛してください」
そんな呼びかけ要らない。聞きたくない。
男が性欲が抑えられなくて犯罪を起こすなら、その性欲にアプローチして犯罪を減らしてくれ。
言い訳はもうやめてくれ。
そう女性が願っても、そうはしたくない、性的快感を女性の人権や尊厳より高く位置付けた社会に絶望する。

性暴力も殺人と傷害と同じで、相手を害したかったと認めなければ、正しく罰することもできない。
三大欲求として語られるものが動機として認められるかのような犯罪とは一体なんだ?
食欲を動機に窃盗することはしっかりと犯罪でしかないと誰もが認識しているのに、どうして性欲だとそうならないのだ?

ひとを殺してみたかった。
ひとを殴りたかった。
そんな動機の犯罪は問答無用で異常なものとされるのに、性欲が抑えられなかった、好みの女性だった、それは何故か仕方ないという風潮が未だある社会が憎くてしかたない。
好みの女性への性欲を抑えられないから害したこと、異常だと批判して然るべきで社会であれ。
どんなにも願っている。
性暴力を軽視する社会を変えたいのだ。

日本の性犯罪は海外に比べて少ないとデータを持ち出す男性に、暗数についてを説くことがTwitter(現X)での形式美なんて言いたくはないが、Twitterをはじめて半年でその構図を何度となく経験した。
少なくないことを「データがある!」と言って憚らない男性たちは、性加害を受けやすい性別でないから気づかない。
冤罪すら性暴力に対して司法が整っていないせいだとは気づかずに、女を叩く。
ときに性被害者をも叩く。
それが二次加害(セカンドレイプ)に当たる行為になっていても気づきもしない。

本当に男性の性欲が言い訳になって正当な理由になっていた時代もあっただろう。
それが現代に根強く残っているのは、それが男性にとって生きやすい社会だからでしかないのではないか。

女性と性的なことをしたい。
その欲求を抑えなくて済む社会なら、男性はそれはそれは生きやすいのかもしれない。
セクハラし放題。性加害し放題。襲い放題。犯し放題。孕ませ放題。
吐き気がする。

男性の性欲にまつわる加害行為、性欲でもなんでもなく「加害欲」と「支配欲」を解消し放題の社会というのは、「女性をモノとして扱う社会」で、「女性の人権も尊厳も無いとした社会」だ。

女性の権利を主張すれば、面倒だって顔をする男性は、女性が性的なことを拒むようになること自体が面倒なのではないか?

「セックスしたいのに、させてくれない女ばかりだったら困る!」
「手ごろな女を犯したら重い罪になるなんて嫌だ!」
「高い金を払って風俗ってのもなんか癪!俺の女を犯し(支配し)たいんだ!」
「自分は何の責任も問われないで、結果としての妊娠出産育児とは無関係として、俺様はただセックスだけがしたい!」
「女の穴に突っ込んで、キモチクなってビュッってしたい!」

こんなものが司法と社会の真ん中にあるかもしれないことを考えて、絶望しています。
ハココ、現在、体調がさ、良くないのだよ。
トラウマが最悪に暴れてくれているのだよ。
憎たらしいわ。絶対に加害者が悔しがるほどに、わたしに与えた屈辱をよりも強い屈辱を覚えるほどに、わたしは自分の人生を生き切ってやりたい。

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