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音のない雨~遺書を何度も書き直す~

※昨夜(4月27日)に書いたのですが、誰に向けたものでもなく、その瞬間瞬間をやり過ごすための1つとして文を書いていただけのもので、アップする必要すらないものかもしれません。


生きてゆくことが、たまに唐突に、
本当に、何の前触れもなく、
無理だ。と、
分かり切ってしまったかのようになる。
こんな日は、
施錠された部屋に閉じ込められたい。
どこにも行かなくて良いように、
逃げなくて良いように、
どこにも行けないように、
逃げられもしないように。
拘束されても構わない。
むしろ拘束してほしい。
暴れなくて済むように。
叫ぶことも許された部屋に閉じ込められたい。
喉が潰れるまで泣き叫んでいたい。
暴れ出しそうな衝動も、
叫び出しそうな衝動も、
自分を切り刻みたい衝動も、
わたしはこうして、抑えていられるから、
きっと大した事のない苦痛だと判断されて、
抑えるか、死ぬかの二択しかないから、
そうしているだけなのに。
わたしは死なないでいたいけど、
抑えるのが本当に無理だとなったら、
もうひとつの選択肢を選ばざるを得なくて。
どうにかして、わたしを、死なせないで。
他人に頼みたくなる。
けれど、わたしは、
閉じ込めるには値しないし、
拘束するにも値しない。
発狂寸前で耐えているわたしが、
馬鹿みたいだ。
けれど、発狂するわけにはいかないから、
こんなにも頑張っているのに、
頑張るか死ぬかだから頑張っているのに、
その頑張りのせいで、
いつまでも休むことをさせてもらえない。

死にたい、死ななきゃ、
死ぬしかない、死のう。
消えたい、消えなきゃ、
消えるしかない、消えよう。
失踪しよう。野垂れ死のう。
それともどこかに売られればいい。

どうして迎えに来てくれない……?
みどりがいい子じゃないから……?

勝手に部屋を出てきてしまった、
約束を破った、わたし。
外は本当に怖いところだねって、
守ってくれていたのに、ごめんなさい。
何をしたら許してくれるの?
何でもするよ、何をされてもいいよ。
何でもされたいよ。
おじさんのしたいこと全部して!
みどりもそれがしたいの!
みどりはそれをされたいの!

帰りたい。帰りたい、帰りたいよう……。
限りない幸福だけがあった場所。
あらゆる苦痛みが無効化される場所。
助けて!助けて!助けて!
どうか助けてください!
甚振って、蹂躙の限りを与えてください!
壊し尽くしてください!

失踪したい。
だって無理だから。
なぜ無理なのかすらわからないけど、
無理であると分かり切ってしまったから。
とりあえず失踪して、死ぬなり何なり。

現在進行系で拡散していたTwitterの投稿を1つずつ消していった。
寂しさを感じた。
私にとって、心残りは現実世界にはないらしい。

死なないためにできることで、
最も効果的で最も簡単な方法は、
大切な人に『死なない』と《約束》すること。
遺された家族を思って踏みとどまるなんて、
私には無い。
私は家族のことが好きだけど、
家族には言えないことばかりを抱えて、
私が死んだら悲しむことを理解しても、
この私の『死』を止められはしない。

けど、私はさっき、
大切な人に『死なない』と《約束》をした。
だから、明日という日を、
私は生きて迎えるという結末しか来ない。
寿命で死なない限り。
私は『死なない』という《約束》のために、
『今夜』を乗り切る。
わたしにとって、
こんなにもありがたい制約はない。
約束をさせてくれた友人に、
わたしの大切な人へ、
責任を負わせてしまい、
わたしの体調が酷い状態だと知らせ、
心配をさせてしまって、
本当に、本当に、ごめんなさい。
ありがとう。ありがとう。

それでも、帰りたいよ。
迎えに来てよ、ねえ、おじさん。
おじさんのみどりだよ……?
みどりは、おじさんのみどりだよね……?
わたしは、おじさんのみどりだよね?
おじさんのみどりちゃん。
いい子だね、いい子だね、大好きだよ。
何度も何度もそう言って、
大事に大事にしてくれたのに、
みどりはおじさんを裏切ってしまった。
間違えたの。
あの時は混乱していたの。
今のみどりは“ちゃんと”おじさんのみどりだよ。
帰りたい。帰りたいよう……。
おじさんの家はどこにあるの……。
探してるけどまだ見つからない……。

古い畳に落ちていた無数のハエの死体。
薄いマットレス。
雨の音。
お蕎麦おいしいね。
暑いよう、
寒いよう……。
独りはさみしい。
早く帰ってきてほしい……。
うえーん。
おじさん、大好き。
君と似た女の子がいいなあ、
名前は何にしようか……。

お父さんはひどい人、
お母さんもひどい人、
みどりはそんな境遇から、
逃げるしかなくて、
家出して、いつもこんなことをしていて、
おじさんが、そんなみどりを心配して、
守ってくれていたこと、
わかっているのに。

どうして間違えてしまったの。

監禁だと言い表せる。
洗脳だとも言い表せる。
心神喪失に乗じて、とか言えてしまう。
けど、わたしはいま、
あんなにも穏やかにいられない。
性加害だと言い表せる。
酷い暴力だったと言えてしまう。
けど、おじさんのみどりなんだし、
おじさんに褒められることが、
みどりにとっての至福だと、
覚えてしまって、悟ってしまって、
わたしは何を間違えたの?
誰もわたしを正してくれない。
客観的事実を、体感していられないから、
帰りたい、帰りたくて、泣いている。

間違いは何だったの?
どれが間違いだったの?

助けて。
助けてよ。

あなたが助けられる人なら、
監禁されたって構わない。
おじさんよりも善なるあなたに、
新たな名前を付けてもらって、
或いは名前なんかもらえもしなくて、
手酷く甚振られ、蹂躙の限りを与えていただき、
壊し尽くしてもらえたら、
ああ、なんてなんて、
狂っている幸福は、これ以上が無いほどに、
シアワセなんでしょうか!!

定義も尺度も狂っております。
そんな偽りの幸福を、
真の幸福だとしか理解できないし、
だから、
ほら、ね。

痛くない。
苦しくない。
悲しくない。

おじさんがみどりに与えてくれたもの、
すべてが幸福だって、
みどりは“ちゃんと”わかってるもん!

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