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詩「告発文」

世界はどうしてこんなにも残酷で
冷たくて汚くて痛くて臭くて
何も無くて
それでもどうして
絶望に振り切らせてはくれないのでしょうね

心身を切り刻まれて
魂を抉られて
呼吸さえままならず
もう無駄とさえ思える生命の
手当てをしようとしてくれる人たちを
もうどうにもならないわたしを
放って置いてはくれない人たちを
こんなにも愛おしく思ってしまうのでしょう
どうして絶望だけを見せてはくれないのでしょうか

血を吐き、泥水を飲んで
吐しゃ物に塗れ
見上げると、人の足の裏
のっぺらぼうが嘲笑う
それでもどうして
絶望だけを夢見させてはくれない

わたしは今日も生きてしまった
でも、おかげでまたひとつ
生きる理由を見つけたのです
わたしは死んでなるものかと
再び思うに至ったのです

「この命を賭しても」と
警察で言いました
そして思うのです
「死んだら被害者になれますか
無念は死ねば報われますか
賭けられるものが命しかない
わたしが持ち得るものの中で唯一
社会に価値が在ると言わしめるのが
《命》
それを賭けても何も残らないわたしは
一体何でしょうか」

わたしたちは
加害されたくて生まれたわけでもないのに
まるで被害者であることを
悪だとでも言うような
《社会》
《世間》
《法律》
《福祉》

それでもときに
気のせいかもしれない
背に手当てを感じて
いま、わたしはその存在を
感じることができるから

だれかきっといつか
わたしの大切たちを
幸福で包みたいと願う
わたしがいるのです


わたしは今日、はじめて、碧月はるさんの投稿を読んだ。
読みたいと思っていて、ずっと読めなかった。
怖かった。だから読めなかった。
でも、Twitterに流れて来た投稿を読んで、
いま、いま、いま、
いま、どうしても読まなければならないと、
そうして読んで、
わたしは苦しさに押しつぶされそうになりながら、
涙は出なかった。
呼吸は出来ているのかも分からなくて、
意識を保ったままに居続けたのだから、
きっと出来ていたのだと思う。

わたしは、死なない。
死んでたまるか。
こんな社会、
「わからせ」をしてやる。
わたしは、死なない。
死にきれない。許せない、
このまま無意味に死ぬわたしの生命を。

加害者の言葉は、
わたしの加害者を彷彿とさせた。
その心理が、
あの日のわたしを思わせた。

死んでたまるか。
クソな世界。

私怨、復讐、わからせ。
醜いわたしの生きる動機。
憎しみ。

それでも生きてる、
今日、この好き日、
万歳三唱、我が命!

美しくもない、
この感情にも、祝福あれ!

生きてみよう。
生きてゆこう。
きっときっと、
だから、どうか。

助けてください。

ああ、死にてえよ。
何が何でも、
死にたかねえわ。

助けてください。
死にたくない。

愛してる。
ありがとう。

だから、だから、だから、
こんなにも、
わたしは、生きたいのにな。


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