点字用郵便のこと(点字のはなし(32))

郵政民営化の際に、少し変更された制度があります。
一定のルールを守りさえすれば、普通(速達などを除く)の郵便物が
無料で送れる、という制度です。
(『一定のルール』の具体例は省略します。)

まず、名称が「盲人用郵便」から「点字用郵便」に変わりました。
また、送れる物が明記されました。

私は少し心配になりました。

約款には、
「点字のみを掲げたものを内容とする郵便物は、無料で送ることができる」
とあります。
つまり、「点字オンリーならば無料」という事です。
 注:海外行きの点字用郵便は若干ルールが違います。

実は、盲人用郵便の時代には、「点字のみではない物」も送っていました。(具体例は省略しますが。)
私の心配の原因はこれです。
果たしてこれから皆、「点字オンリー」の縛りを守れるのだろうか?と思ったのです。

また、
「ボランティア目的であっても、郵便局の許可を得なければ『点字のみではない物』を無料で送る事はできない」
のですが、これを知らない方も多いようです。
 注:上の文は私の意訳で、約款にそのまま載ってはいません。
   なお、ここで言う郵便局の許可の対象は、団体のみです。

今のところ、点字用郵便の制度は継続されています。
私の心配は外れたのでしょう。

どうか、この制度が「悪用」と言われないように…
廃止されないように…
これからも気を配って欲しいです。

by くろうーろん