点字用紙の規格(点字のはなし(9))
皆さんは、お店で「点字用紙」を見かけたことはありますか?
実は、一般的な文具店等では、売られていないのです。
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点字を書く為の用紙(点字用紙)は、
点字盤にセットするとちょうど良いように裁断されています。
普通の「模造紙」を紙屋さんにカットしてもらう事も可能ですが、
たいていは、点字用具の専門店から買います。
標準サイズは、縦258ミリ、横191ミリ。
B5より大きくてA4より小さいサイズで、標準点字盤で16行書けます。
もう1行多く書ける寸長サイズ(縦270ミリ、横191ミリ)もあります。
・左はA4サイズのコピー用紙(クリーム色)と標準サイズ点字用紙
・右は標準サイズと寸長サイズを点字盤に乗せて撮影
購入する時は、サイズの違いのほかに、厚さに気をつけなければなりません。
紙には、原紙(裁断前の大きな紙)千枚あたり何キログラム、という区分があって、点字用紙の場合は、90キロ、110キロ、135キロの三種類です。
センターでは、90キロを通称「薄点(うすてん)」、110を「中点(ちゅうてん)」、135を「厚点(あつてん)」と言ったりします。
そういえば、以前、こんなことがありました。
点字用紙の在庫を確認していて、中点が残り少ないことがわかり、
「110キロ、ないね。」
と言ったら、体格のいい同僚が、
「いやぁ、そんなに無いですよー!102キロくらいかなあ。」
と大声で答えたのです。
直後、お互いに何のことを言っているか気付いて、大笑いしました。
聞いていた周りの人たちも、大爆笑でした。
「体格のいい」というところがポイントです!
ちなみに…
以前、「点字用紙には表裏があるのですか?」とたずねられたことがあります。
現在センターで使用している用紙は、特に表や裏は無いようです。
(むかーしは、表と裏の手触りが違う用紙も使っていました。)
by くろうーろん
※こちらは過去にssブログ(2013-09-10 13:00)に掲載されていた記事です。再掲にあたり、一部修正致しました。