最後の手段 - イベルメクチン -
2022年の暮れ、自分がまだ癌に罹って無い頃の事なんだけれど、Twitterに流れてきたニュースで下のリンク先の記事を見つけた。
この時、この記事が凄く気になって、僕は以下のようにツイートしてる。
=================
自分が末期癌になったら、壺は買わないし、藁にもすがらないし、神頼みもしないけど、これはやろう。
医者が打つて無しだと言うなら、最後にこれをやる。
どうせ死ぬんだし。
覚えておこう。
=================
これがね、このツイートからたった三ヶ月後に本当に自分に関係してくるなんて、この時は思ってもいなかった…。
この記事だけ見たら、日刊ゲンダイの記事だしw、そもそも世界の仰天ニュースだし、全然信用ならない感じを受けるかも知れないけれど、僕が気になったのは、この薬の名前、イベルメクチン。
これ、聞き覚えの有る人もいると思うんだけど…。
コロナが流行り始めた初期の頃、まだコロナに対する有効な治療薬が何も無かった頃に、このイベルメクチンの名前が度々ニュースで取り上げられていたでしょ?
虫下しに使われているこの薬が、コロナに有効かも知れないと凄く話題になったんだよね。
でも、結局、その効果は確認されなかったんですけどね。
そんなきっかけで名前を聞いたイベルメクチンなんですけど、上の記事を読んだ時にそういう事を思い出して凄く気になった。
で、膵臓癌だと診断された後に、イベルメクチンの事について少し調べてみたんだよね。
そしたらね、その効果の期待は思ってた以上で、僕の中では信用性も増したんだよね。
日本でもこの薬を癌の治療に使っている先生が何人かいてね、そのメリットやデメリットなどについても書かれていたり…。
↓興味がある人は読んでみて下さい↓
特に上の記事、元癌センター東病院の医師と慶應の先生との共同研究の成果については興味深くて、癌のエネルギー代謝が回虫のそれと似ているとの事で、それならイベルメクチンの効果が得られてもおかしくは無いのかもなぁとは思いました。
で、そんな感じでネットのいくつかの記事を読んでみて、陰謀論とか、そういう事をここで言うつもりは無いけれど、でも、イベルメクチンって、誰にも全く効かないって簡単に全否定をするものでは無いかも知れないとは思ったんだよね。
一般的な抗がん剤にしたって、効く人、効かない人があるしね。
たから、イベルメクチンは効かない人が多いけれど、効く人には効くのかも知れないし…。
そんな訳で、本当は今行っている抗がん剤治療なんて行わずに、僕は最初からイベルメクチン一本でやってみても良いなぁと思っていたんだよね。
お金もかからなさそうだし。
ただ、勿論、自分の命ではあるのだけれど、そう単純に決められる話では無い訳です。
僕自身は膵臓癌は治らないと思っているので、イベルメクチンだけやってみて、それでダメで死んだとしても全く後悔も無いんだけど、彼はどうだろう?
なんか僕が命を粗末にしているように思うかも知れないし、僕がもうすこし一般的な癌の治療をすれば助かったんじゃ無いか?と、彼が後悔したりするかも知れない。
で、実際ね、当然といえは当然なのだけれども、彼には「癌センターで治療してみて欲しい」と言われました。
癌が見つかった当初に入院した病院では膵臓癌の手術はこの病院では出来ないのでって事で癌センターを紹介されて、で、幸運にも癌センターに受け入れて貰えた。
そんな訳で今は癌センターにて一般的な抗がん剤治療を行っていて、その目的は、膵臓の摘出を出来るくらいまで腫瘍を小さくする事なんですよ。
でもね、抗がん剤の治療をして貰っているのにアレなんですけど、抗がん剤治療の結果が良好で手術が出来るようになるまで腫瘍が小さくなったりはしないで欲しいなぁってのが僕の本音なんです。
なんだそれ?って感じだとは思うのですが…。
もともと主治医にも、抗がん剤治療をしたとしても、手術が出来るようにはならないだろうと言われていてですね、実は心の中でガッツポーズですよ。
だって、膵臓、とりたく無いんだもん。
取ってしまったモノは、もう絶対に僕の中に戻って来ない訳じゃないですか。
でも、もしもイベルメクチンが効いて治るなら、膵臓はそのまま僕の身体の中にあり続ける訳です。
一つの臓器があると無いとじゃ全然違いますよね。
しかもね、膵臓を取ったとしても5年後の生存率は10%。
っていうかそれって逆でさ、5年以内の死亡率は90%だよ。
10年以内の死亡率は95%。
最初の5年までの間に90%の人が死ぬんだよね。
5年っていうか、実際には1年以内にも2年以内にも殆どの人が治らずに死ぬんでしょ?
こんなの、ほぼ確実に僕も死ぬでしょ。
しかも膵臓癌は予後も悪いと聞くし、そんな大手術をして術後も苦しい思いをして、それでほんの少し長生きしたとてもやりたい事も殆ど出来なくて、それでただ生きているなんてのは嫌なんだよね。
それなら全然すぐに死んで良い。
悔いも無いし、未練も無いし、死ぬ事は全然怖く無い。
だから膵臓をとりたく無いんですよ。
手術はしたく無いんですよ。
膵臓を取らずに一か八かでやってみたい。
駄目で元々、良くなったらそれこそボロ儲けですよ。
これがぼくの本音。
じゃあ、どうしてこんなお金かけて抗がん剤治療をしているのかと言うと、やれる事をやるだけやってみたけど、やっぱりダメだったっていう結果が欲しいからなんだよね。
ラッキーな事に、僕は東京にいたからこそ、地方にいる人よりも経済的にもずっと楽に、この癌センターでの治療を受けられている。
交通費だって殆どかからないし、通院の為に泊まりがけとかも無い。
地下鉄に乗ってちょっとした散歩くらいの感じで来られるし、ちょっと高くはなるけれど、なんならタクシーでだって病院と家を行き来は出来るようなところに住んでいる。
これが地方だったら大変だよね。
そもそも地方の患者を受け入れてくれるのかどうかも分からないし。
でも、そんな地方の患者で、この癌センターで治療が出来たら、もっと長生き出来たかも、とか、もしかしたら治ったかもって思った人は沢山いたんだと思うよね。
だって、日本有数の癌専門病院なんだから。
他の病院ではダメだったけど、癌センターならもしかしてって思った人は、絶対に沢山いると思う。
そんな病院で今こうして癌の治療を受けられているって事は、本当にラッキーだと思ってる。
で、そんな病院で診てもらっても、それでも駄目でしたっていうのならば、それはもう諦めがつくじゃないですか。
彼だってやれる事はやったと思ってくれると思う。
だから、抗がん剤治療をしてはみましたけど、腫瘍は小さくならず、膵臓の摘出手術も出来ません。
これが僕の望む最高の結果なんだよね。
で、いよいよその抗がん剤治療も終わりが見えて来たんです。
なので、イベルメクチンの投薬を受ける方法をもうそろそろ真剣に考えなきゃならないんですよね。
基本的にイベルメクチンは癌の治療薬では無いので、癌の治療としてイベルメクチンの使用はあり得ないらしい。
なので、自由診療ってのが一般的なのかなぁとは思うんだけど、その病院を探すなり、決めたりしなければならない。
病院については、以前、Twitterでイベルメクチンの服用をしているという人から、東京の病院のリストを貰った。
幸いな事にウチの近くにも幾つかあって、そのうちの一つは、北里研究所。
ここは治験をやってるらしい。
どうせなら、ここで治療出来たらなぁとは思うけど、その治験に参加出来るのかどうかは分からないし、今の癌センターとの治療の兼ね合いをどうするべきなのかって事も考えたり調べたりしなければならない。
ところで、実は、この癌センターに初めて来て入院となった、まさに初日の事なんだけど、こんな事があった。
四人部屋の病室に案内されて一人でベッドに横になっていた時に、向かいのベッドでの会話が不意に聞こえて来たんだよね。
途中から気づいたので、どんな話をしていたのか想像するしか無い部分はあるけど、大体こんな感じのことを話していた。
向かいのベッドの患者は、主治医に自分の思う別の治療を試したいという相談をしていたんだと思う。
それに対しての医者の話が聞こえた来た。
先生曰く
そういう治療をしたいという気持ちは分かります。
ただ、今の癌治療との兼ね合いを考えなければなりません。
もしも、その希望する治療を行ったとして、腎臓や肝臓などに負担がかかって機能障害が起こった場合には、現在の癌治療も中止しなければなりません。
そういう事を考えると、なかなか認められません。
それに、本当にその治療が効くのであれば、みんなその治療を行っているのではありませんか?
(この患者さんが希望しているのがイベルメクチンなのかどうかは分かりません)
以上
イベルメクチン希望の僕には、癌治療の初日に絶望しそうな会話だった…。
まぁ、そう言われるわなぁ…。
という事で、僕は未だ主治医にはイベルメクチンのイの字も出していない。
ただただ黙って抗がん剤治療を受け続けている。
でも、もうそろそろだよなぁ。
もうそろそろ動かないとイケナイなぁと思う。
こうしている間にあちこちに転移したりするかも知れないしね…。
2023年7月13日現在、まだ他への転移は見られないとの事だったけれど、それだっていつまで持つのか分からない。
それに、イベルメクチンがもしも効くとしたって、癌が増える前の方が良いのは明らかだよね。
今の抗がん剤が効かなかったとの結果が出た時が、主治医への相談のタイミングかなぁと思っているんだけど、今日、今後の治療の予定を訊いてみたら、この抗がん剤が駄目だったら、もう一つ、次の抗がん剤の予定があるとの事だった。
そういう予定であるなら、もう今の抗がん剤の終了を待つまでも無く、主治医にイベルメクチンの事を話した方が良いかも知れない。
今日の診察で、今の抗がん剤はあまり効いていないかも知れないとの事だったし。
そして、幸いな事に、まだ、確実な転移も見られないとの事だったのだから。
なんとかく、今が言い出すには良いタイミングなのかも知れないと思ってる。
※ なお、イベルメクチンの件に関しては、コメント不要です。
効くも効かないも、他にはコレが有るも全て要りません。
全部無しでお願いします。
どこの誰かも分からない人の意見を「はい!そうですか!」って聞けるような話では無いので。
以前、Twitterの見知らぬ人から「自分の命なのに医者に遠慮する必要無いでしょ」ってコメントで絡まれた事があるんだけど、正直言って「何にも知らないお前が勝手な事を言ってんじゃねぇよ。すっこんでろ」って思いましたのでね、えぇ。
その人の話を聞けるかどうかは、それが正しいがどうかでは無く、その人の話を聞ける程にお互いに信頼関係があるという前提ありきだという事を理解して欲しいと思います。
僕には相談する人が、相談すべき人がいるので大丈夫です。
ありがとうございます。
感じ悪く聞こえたら申し訳なく思いますが、凄く大事な事なので、どうぞ宜しくお願いしますね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?