あれっ?最近、「ばばぁ」何してんのかな?

コロナウィルスは我が家の隣に住むばばあを蝕んでいるのではなかろうか。

僕は危険を感じていた。
ばばぁはどこからみてもやっぱり、ばばぁで立派な高齢者だ!

ばばぁって何って?方はこちらの過去記事を参照ください。


記事をみてもらえると、わかるのだが、ばばぁは本当に耳が遠い。
ばばぁの家のインターホンを押しても聞こえない。
そう。ばばぁと出会うためには“運”が必要なのだ。

しかし、僕の妻はばばぁに携帯電話の番号を教えている。
最近はそこに電話がかかってくるそうだ。

僕も家にいることが多くなり、僕がいるときに、妻の携帯電話から音がなった。誰からは考えるまもなくわかることとなる。

皆さん、知っているだろうか?
耳が聞こえにく人は、声がどうしても大きくなってしまう。

うん。漏れてた。ばばぁの声が・・・

でも、おかしい!この漏れ具合が明らかにおかしい。

その日は、気温が高く、僕たちは窓を開けていた。
何やら、外から声がしている・・・

ばばぁの声だった。

家の外から出て電話を妻にかけていた。でっかい声が響き渡っていた。

僕は安心した。元気そうだ。
コロナウィルスも吹っ飛ばしているのだろう。

そして、こんな物をいただいた

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なんとも立派なお花ではなかろうか。
以前くれたニンニクとはまた違ったテイストである。
もしかすると、ばばぁの美意識が開花した可能性もある。
ばばぁの年齢で何かが開花するとしたら奇跡としか言いようがない。
でも、あのばばぁならばあり得る話だ。

そして、こんな物まで・・・

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正直に言っておく。
僕は梅が嫌いだ。
申し訳ないが、いただく時に「ありがとうございま〜〜す」と、満面の笑みで僕は嘘をついた。

しかし、梅をもらうことで、関係性が続いていくならば、大切な嘘だろうと僕は考えている。

ばばぁは、なぜ梅をくれたのだろうか?

それは、、、

食べていると、入れ歯が外れるからだ。

ばばぁがそう教えてくれた。

僕らは、いつも、いただくだけではなく、お返しをしている。

最近、妻はお菓子作りにハマっている。
その日は、ちょうど、バナナチョコケーキを作っていたので、それをお渡しした。少し前にも差し上げていた。

そのケーキを食べて、
ばばぁは、
「こんな珍しい味は初めて食べた!!ありがとう」
と言っていた。

うまいのか不味いのかは定かではない。

どちらにせよ、
97歳にもなるばばぁに“初めて”を提供できて幸せである。

近所付き合いが希薄化していく、この世の中。

先日も、クオカード目当てで行ったマンションの内覧会でも、
「面倒な近所付き合いありませんよ!」と
むしろセールスポイントにしていた。

うーん、、、

時代と逆向しているとはわかっているが、
ばばぁとの関わりって僕らも幸せになるんだよね。

毎日とは流石に言えないが、
週に2~3回は、「ばばぁ元気かな?」という会話になる。
なんだかんだ、助けられているのは僕らかもしれない。



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