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ラオス産バナナ、日本のスーパーで見たことありますか?

普段から、あまり音楽をBGMとして流したりしないのだけれど、最近、掃除とかスマホでゲームとか、何か他のことをしながら、YouTubeで聴けるラジオ番組などをPCで再生して、聞き流したりしている。
そのラジオ番組の中でも、最近のお気に入りは「安住紳一郎の日曜天国
なぜかオススメに上がって来ていて、試しに聞いてみたら、これが面白い。
たまに、声に出して笑ってしまったりするくらい。

で、昨日も、また、4月23日(日)放送分を聞き流していたら、なんと「ラオス」というワードが!
全く予想も期待もしていなかったので、びっくり。
しかも、その内容がなかなかに興味深かった。

15分35秒くらいから始まる「さばいてにち10」のコーナー内の「日天ニュースフラッシュ」の後、「今日の詳しくお伝えするお話」として「日本人の大好物に新興勢力が!」というトピックの話になったときのこと。
話の内容によると、『日本人が1年間で約7Kg食べる果物で、18年連続1位の国民的フルーツと言えば?』ということで、答えは『バナナ』。
「これはクイズ番組か何かで見て知っていたなあ」なんて思いながら聞いていた。
ちなみにリンゴが2位で、ミカンが3位らしい。

放送内容によると、そのバナナは『現在、全て輸入していて、76%がフィリピン、12%がエクアドル、7%がメキシコからで、この3か国で95%を占めている。なので、売り場のバナナのほとんどは、この3か国からの輸入品。
そんなバナナの輸入状況に異変が起きている』とのこと。
そんな『新興勢力のバナナ輸入国は、前年比162%と倍増していて、国別でもトップ5に入り込んできたベトナム』
この時点で「ベトナムかあ。それは知らなかったなあ」と思って、少し内容が気になり始める。
ここで、安住さんが『ベトナムのバナナは見たことがないですね~』と続く。

そして、続けて『もう1つが、そのお隣のラオス』ときた!(17分50秒辺り)
『ラオスって、ちょっと耳慣れない人もいるかもしれませんけど』
「でしょうね…」と思いつつ、ここで、さすがに気になって、一旦手を止めて、YouTubeを少し巻き戻して、ベトナムの話が出てきた辺りから、改めて聞き直す。
『つまり、東南アジア産のバナナたちが席巻してきているんですね』
うーん、そもそもフィリピンがシェア1位で、フィリピンも東南アジアなので、「ベトナムとラオスのことを言うのなら、『インドシナ半島のバナナたち』と言った方がいいのでは?」なんて、細かいことが気になっていまう。

『ラオス産バナナはどんな味なのか』ということで、去年からラオス産バナナを輸入し始めたANAフーズさんに話を聞いたところ、その特徴は『強い甘み』らしい。
『というのも、ラオスのバナナ農園は標高の高いところにあり、昼と夜の寒暖差が大きくて、甘く育つ』のだそうだ。
『そう言われると食べてみたくなる』ということで、『都内のスーパーを探してみたものの、東南アジア産がなかなか見つからない』らしい。
ここでも、やっぱり、「フィリピン産はあるのでは?」なんて、細かいことが、またまた気になる。

話は続き、『なかなか見つからないのは、それもそのはずで、急増しているといっても、輸入量全体からみれば、ベトナムとラオスを合わせても、全体の1%程度』
『30店舗ほどまわって、やっと、スーパーサミット梅ヶ丘店でベトナム産を発見した』らしい。
「ラジオ番組の1コーナーのために、スーパーを30店舗もまわるなんて、すごいなあ」なんて思いつつ、そのバナナをラジオのスタジオに持って来られているらしく、そのバナナを見ながら話は続く。
『見つけたのはベトナム産のバナナで5本入りで149円。ベトナム産と分かる表示はとても小さい』とのこと。
そのベトナム産のバナナは、『小ぶりで、まだ青いので、もう少し置いておいた方がよさそう。女性が食べるにはいい大きさで、台湾バナナより少し大きいくらい』
ちなみに、『フィリピン産は200円前後。ラオス産は少し高めで250円。ラオス産を食べてみたいけど、見つからない』と。
私も見つけてきて欲しかったよ~。

ここで『なぜ、今、東南アジア産なのか?』という話題に。
やっぱり「いやいや、ずっと東南アジアのフィリピン産がシェア1位なんだよね…」と思ってしまうものの、さすがに、もういい加減スルーしよう、と自分に言い聞かせる。

ここで、『なぜ、今、東南アジア産なのか?理由は大きく3つある』ということで、ラジオでの話の内容をまとめると、以下のとおり。

1つ目は、新パナマ病。世界で広まっているバナナの木を腐らせる病気でカビの一種。バナナは遺伝子が全く同じクローンなので、1つの病気で壊滅状態になる。最初に広がったフィリピンでは大打撃を受けたが、ラオスでは、まだ出ていない。
2つ目は、輸送費の高騰。輸送距離が長い南米のエクアドル産に影響が出ており、東南アジアは輸送距離が比較的短いので、輸送費を節約できる。
3つ目は、関税がとても安いこと。日本バナナ輸入組合によると、フィリピンやエクアドル産は20%前後、ベトナム産は9%、ラオス産は無税。

以上の理由から、東南アジアが注目されているが、生産の歴史は浅く、ラオスの場合、商業生産が始まったのは2005年。きっかけは、中国から来たバナナ投資家たち。土地を買って、農園を作って、あっという間に生産国にしていった。
もともとラオスは農業国なので、田んぼや畑がある。
中国は、もともとフィリピンからバナナを輸入していたが、約10年前に領土問題で揉めた。その報復で、一時期、フィリピンからのバナナの輸入を停止。そこで、狙いを定めたのが、バナナの生産に適した気候の隣国のラオス。しかも、甘い。

「安住紳一郎の日曜天国」2023年4月23日の放送内容


ということで、『燃料高騰、伝染病、政治問題など、スーパーの果物売り場には、果物と一緒に世界の様々な事情も並んでいる』と話がまとめられて、このコーナーのお話は終了。

ということで、ラジオ番組はこの後も続くのだけれど、ラオスが気になり過ぎて、とりあえず、まとめてみました。

ベトナムとラオスを合わせても、全体の1%ということなので、なかなかお目に掛かるのはレアだと思うのだけれど、実際に、スーパーの店頭などでラオス産のバナナを見かけたことがある方は、いらっしゃいますか?

東京でスーパーを30店まわっても見つけられなかったラオス産のバナナ。
なんだか、とっても気になります。




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