自分の勉強も兼ねて、二宮翁夜話についての不定期投稿。ニワカのやることなので、読み間違いなどありましたら、ご指摘いただけると助かります。
・最初に
今回、孟子の話です。人名と書名が入り交じるので、感想の部分では人名の方を孟子(人)、書名の方を孟子(書)と記述します。
・抄訳
抄訳内の孟子はすべて書名です。
・感想
はっきり言いますが、孟子(人)は性格が悪いです(笑)。
孟子(書)には王との問答が多いのですが、自分が先生であるのをいいことに、質問してくる王を論破。
王が話に乗ってこないと、誘導尋問で引っ張り込んで論破。
ついでに嫌味を言わないと気がすまない。
そんな調子で仁義を説かれても説得力がなく、上巻を読んでいる途中で投げ出しました(いまWikipediaで調べてみたら、人物伝承にも「何様?」と言いたくなる傲慢エピソードが多数)。
尊徳も「口で人に勝つのを道とし、人を言い負かすのを勤めとする。孟子(書)はそういうものだ」と言っているので、読んだ感想は似たようなものだったのかも。
口で立派なことを言っていても、態度次第で信頼性はガタ落ちになる。
子育て中の親としては、耳が痛いです…。
孟子(人)の性格は別として、天下国家が中心で理想論が多い孟子(書)は、一般人にとって実用的とは言えません。
実際の生活に役立つことを善とし、小さな一歩を重ねる「積小為大」がモットーの尊徳にとっては、合わない書物だったでしょう。
・原文
八起堂治療院ホームページ