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大塚国際美術館に行ってきた

徳島県鳴門市にある、大塚国際美術館に行ってきました。
皆様御存知の大塚グループが運営する美術館。私の買ったカロリーメイトやポカリスウェットの売上の一部も、使われているわけです。

・全てレプリカ

この美術館の特徴は、展示してある絵画が全てレプリカであること。世界中に存在する名画を耐久性の高い陶板で再現してあります。
レプリカだからこそ絶対にありえないような展示が可能です。

・ミケランジェロの描いたシスティーナ礼拝堂がまるごと(トップ画像)
・ゴッホの「ひまわり」が、7種類
・レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」、修復前と修復後の2通り
・もちろんモナリザもある

普通だったら絶対にまとまらない名画が、まとめて見られます。
とにかく、教科書やテレビで見るような名画は、大体揃っていますね。
ネロが最後に見たルーベンスの絵も本物と同じ大きさ同じ高さで展示されているので、フランダースの犬ごっこがしたい人はどうぞ。

「パトラッシュ、僕はもう疲れたよ」

品質も高く、私のような素人から見ると美しいの一言。レプリカらしい雑さはまったくありません(大きい画では陶板の継ぎ目の線が入る)。

・ポンペイの壁画が山程

個人的に面白かったのは、古代の壁画のレプリカ陶板。
日本では絶対に見られない、運べないはずのポンペイ壁画が山程あります。
火山の噴火で一夜にして埋もれた、あの町です。

もう2千年くらい前の絵ですが、どれも美しく、しかもレベルが高い。

「ヘラクレスとテレフォス」 ポンペイ近郊のヘルクラネウムで出土

西洋文化はギリシャ・ローマ時代に一度頂点を迎え、その後に一度衰退します(ローマ帝国が衰えて大変だったり、キリスト教会がいろいろ制限したりしたため)。
こんな絵を描いていたところから、まっすぐに伸びていたらどんな文化を作り出していたのだろうと考えますね。


奈良でも過去の文化財が出土するのですが、高松塚の古墳画がいかに美しいといっても、保存状態と数で勝てない。奈良県民としては、ちょっと悔しいところです。

・で、やっぱり見きれない

そんなわけで、やっぱり見きれないわけです。古代から始まって中世、ルネサンスにかかったところで力尽きました。3分の1も見られていません。

しっかりした絵は、見るだけで体力を使います。1つ2つで博物館展示の目玉になりそうな絵が、ぎっしり詰め込むようにあるのですから、とてもじゃないですが、身体が持ちません。

というわけで、近いうちにリベンジの予定なのでした。




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