ギムレットには遅すぎた

禁酒をしていた。

1週間ほど。

それを今回の企画をだしに、呑んでしまった。

しこたま。

日本酒とかウイスキーとかワインとか、ギムレット、とか。

…

ギムレットには遅すぎひん？

そう。

しこたま飲んだあとで、二軒目を書いているのだが。

ギムレットには遅すぎた。

まあギムレットは早かろうと遅かろうと、個々人の適切なタイミングで飲んだほうがいいカクテルだ。

しかし今宵飲むには遅すぎた。

が。本質はそこではない。

最近知ってしまったのだ。

美味い酒と、ただ味が良いだけの酒の違いを。

…

美味い酒とはきっと。

今企画のガソリンにするために飲んだような、意味のあるお酒だ。

友達や仲間とワチャワチャ楽しく美味しく呑みながら、呑むお酒のことだ。

が、ただ味が良いだけの酒は意味が違う。

ただ味が良いだけの酒は、味の良さだけが独りの舌を上滑りしていく。

味が良いだけ。

ただ畢竟それだけだ。

本当に美味い、とは思わない。

一度として思わなかった。

色々有りすぎて、酒に呑まれに呑まれて、親父にくだを巻きまくってまったことがある。

あいにくなのか、幸いなのか、我が家には味が良い酒が揃いに揃っている。

それに溺れてしまった夜の酒は、味は良くても美味くはなかった。

美味い酒と味が良いだけの酒はこうも違う。

また美味い酒を、大好きな皆さんと、また面と向かって会って呑みたいと切に願う。