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初めての、シブヤ

2024年1月27日。
42歳にして初めて、私は渋谷に行った。

42歳なのにドキドキワクワクしながら初めて渋谷に来る人がいること、もともと東京近辺に住んでいる人からすると信じられないだろう。

こっ、ここが!あの有名な、しぶや!
おかあさん!わたし、いま、渋谷にいるよ!
めちゃくちゃ人がいっぱいいるよ!
看板やら何やら情報多すぎて逆に何にも入ってこないよ!
なんかやたら坂が多いよ!
スペイン坂はスペイン感ゼロだよ!

心の中ではそんなことを叫んでいたが、
顔は涼しげに「渋谷かぁ…最後来たのいつだっけ。オリンピックやってる年だったような…ってことは、もう3年前になる!?早いなぁー」っていう顔してたので、きっとバレていないはずだ。

沖縄に住んでいる頃に聞いた話では、渋谷のあのスクランブル交差点あたりは、毎日が那覇祭りみたいな人間の多さということだったが、本当にそうだった。

意味がわからないぐらい、たくさんの人間が歩いていた。そして、私が今まで行ったことのある他の街に比べて、若者が多いように見えた。

渋谷が初めてだから撮ってるんじゃないよ
ダンジョン飯の看板を撮ってるのよって顔して撮った写真


特にセンター街とやらは、マジで人だらけだった。
なんかもう、虫みたいだなと思った。虫の集団。
まあ私もその虫の1人となっていたんだけれども、不思議だった。

みんな一体ここに何をしに来てるんだろう?

巨大な磁石に引き寄せられる砂鉄の如く、集まってしまうのだろうか。なんなんだ、しぶや。

私?私は何をしに渋谷に行ったかといえば、はしゃぐオバサンを観に行ってきたんだ。


いっぱい笑わせてもらって、めちゃくちゃ元気をもらった。

生きてるうちに本物のMr.マリックのハンドパワーが見られるなんて夢にも思わなかったぜ。かなりキテましたわ。

あとね、あの名前忘れちゃったんだけど「私のお墓の前で泣かないでください」の人が歌う「Get Wild 」は、どうしてだか笑いが止まらなくて涙と鼻水が出た。いい加減にして欲しい。


休憩挟んで2時間半、パワーをもらうのと同時に奪われたものもあり、お腹が空いたので友人と2人で台湾料理のお店で晩御飯を食べることにした。

これが食べたくて。

なんだコレは

これは、千と千尋の神隠しでお父さんとお母さんが豚になる前に食べていた、あの謎のプルンップルンな食べ物だと噂されていたやつ。(噂なだけで実際は違うらしい)

肉圓(バワン)という食べ物だ。

肉圓(バワン)は、台湾のでんぷん料理、代表的な台湾料理の一つ。
肉餡をでんぷんの粉で包んで、蒸した後もう一度揚げて作った食べ物であり、甘辛ダレを掛けて食べる。

Wikipedia
断面図

気になるお味は、大変美味しゅうございまして。
プルンップルンというよりは、くにゃんぷにんって感じ?(伝われ)

こんにゃくとお餅の中間ぐらいな感じの食感でしたな。

甘辛い味付けのお肉やタケノコが中に入ってて、食べごたえもじゅうぶん。クセになる食感と味付け、またすぐ食べたくなるコレは。

ソーセージ的な

腸詰めってのも美味しかったし、

枝豆と高菜のナントカ

枝豆は量がハンパなかったけど、高菜の塩っ気と香りが良くて美味しい。

れいきょう

ビールから紹興酒に移行。
邪道と言われそうだけど氷入れて飲んだ。
店名の入ったグラスが良い。

五目焼きそば

周りが炒飯とか焼きそばとか食べてるから釣られて頼んだ五目焼きそばは、モツとか入ってて意外だったし、具は五目じゃなくて九目ぐらい入ってた。

美味しく食べて飲んで喋ってたら、いつのまにか閉店時間になってて慌てて店を出た。

炒飯も麻婆豆腐も美味しそうだったし、肉圓(バワン)をもう1度たべたいからまた行こう。
帰りの電車の中、撮った写真を眺めながらニヤついていたが、渋谷に行ったのに大事なことを忘れていたことに気がついた。

ハチ公!!
ハチ公を見に行くの忘れてた!!


私としたことが。
渋谷といえばまずハチ公だろう。

ハチ公に挨拶を忘れたから、また近日中に渋谷に行こうと思うんだ。

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