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経営者の孤独①「お客さんを選ぶ」

看護師が経験0で飲食店を開業した記録。
3年目に突入しました。2020年10月、福岡で
“昼から飲もう、日替わりおかずと楽しいお酒”「博多okatteふじコ」をグルメタウン薬院に開業。開業前の様子からnoteに綴ってきました。
わたしの最終目標は、看護師を副業にすること。『飲食店×看護師』の発想で何が出来るか、出来ているのか。
気付きや考えていることを書き綴っています。


「経営者は孤独だ。」
お店をするようになって、時々そう思うことがあります。


少し前にあるお客様から、「ふじコさんは楽しそうに店をやっているように見えるけど、元々看護師さんで、こんなことを創めるには、かなりの批判もあったでしょう。辛いことも多かったでしょう。」そう言って頂いて、号泣したことがありました。

お店をすると計画した時、まず両親の反対にあいました。
看護師辞めてどうするの?
うまく行くわけがない
コロナやろ。

お店がオープンし、「お店行くね、応援してる、絶対うまくいくから」と言ってくれていた友人知人たちも、その半分は、お店に一度来たきりで、お店が忙しくなると次第に、連絡も無くなり離れて行きました。何でだろうとは思いますが、寂しくは無いです。自分の名誉のために言っておくと、連絡は取れます。

残った半分の友人知人。
何度か来店してくれていますが、

お店に合わないという問題がしばしば起きます
注)上手く合っていく友人知人も居ますよ

その人のことが決して嫌いな訳ではなく、
これからも仲良くしたい友人だったりもするのに、

お店に居る私と合わない
お店の他のお客さんと合わない
なんかお店と合わない、、、、
わかんないけど合わない。

 ある時、当店の近くのbarにお客さんたちと伺った時に、当店の理念やコンセプトにお客さんからご意見を頂くことがありました。それを聞いていたこのbarを経営する、バーテンダーさんから
「お店はコンセプトや理想、理念をもって営業している、それを追求することが大切で、それが経営。そこに合わない客は、来てもらわなくていい。好き嫌いとは違う話で、ただこの店とは合わないというだけ。でもそこを緩く合わせようとすると、ぶれます。嫌いじゃないので、外で会えばまた仲良くできる、それで良いんですよ。」

お客を選ぶ・・・その判断は辛いけれど、
譲らないで感じたことを頼りに、
自分に厳しく、やるようにそれが経営なんだろう。でも「出禁」や「来ないでください」は言わない。それとは違う。

私個人との繋がりの友人知人と
お店の私との繋がりのお客さん

属性や来店動機が異なるのは自然なこと。
全ての人をお客にしたいと、マッチするように理念やコンセプト設計してしまうことの方が、
当店のようなコミュニティ型店舗では継続的な経営にならず、自ら首を締めてしまう。

誰しもが合う店とはどんな店だろう?
美味しいコース料理が食べれるとか?
美味しい物を食べる事が目的な店であれば、
支払い能力の違いを除いて、
一見成り立ったように見えてもくる。

求めるもの、目的が人それぞれ違うし、対面する店側の人にもそれぞれ、個性や想いが有る。

でも当店の理念、コンセプトを明確に強めていけば、同じ属性や想い、感覚を持ったお客さんが、どことなく集まってきて、そういう集団が出来上がる。

既にそういう集団になってきていて、
私にとって一番の、理解者はお客さんだと、
たくさんのエールをいつも頂いている。
自分には新しいフィールドが在って、
そこには
経営者の私や、お店のファンが集まりつつあって、素敵な空間が出来つつある。
そのことが、余計に友人知人との違いを明白にしているのかもしれない。

友達は友達、なんだな。





2020年コロナ禍に開業した看護師です。ワクワクが止まりません。Withコロナはまだ続きますが、継続していけますように応援お待ちしております。