見出し画像

【毎日読書】予想外の出会い「清く正しい本棚の作り方」(2020/09/26_Vol67)

予想を大きく裏切られた一冊です。
もちろん良い方にですが。

私が好きな本は著者が植物や古生物など本当に好きな事について熱く語っていくスタイルの本です。
そういった本を読むときはある程度事前に期待して読み始めます。
しかし、今回読んだ読んだ「清く正しい本棚の作り方/(TT)戸田プロダクション」はそんな期待ゼロ。単純に木工技術について学びたい、と考えて選びました。

しかし、冒頭から木工技術の本にはあまり見ない章からスタートします。

第一章 薀蓄編
我々はなぜ、本棚を「自作」するのか?

画像1

いきなり飛ばしてます(^^;

著者はもともと本好きであり、ヤワな本棚にホトホト愛想が尽き、本棚の自作に至ります。


加えて言うならばもともと木工職人でもなく、一般の方。
本棚づくりを極めたその経緯、数々の本棚を作った経験、魂を本にしたのがこちらです。

魂とは大げさ?と思うかもしれませんがこの記載を見る限り彼は本気です。

本は増える、森羅万象の叡智を吸収するためには仕方が無い、だから「清く正しい本棚」が必要だ

画像6

画像5

本棚づくりの本にまさかの「森羅万象の叡智」が登場です。

その本気を実現させるためにあらゆる工程がリアルですし、我々素人が失敗せずに本棚を作るためのノウハウがびっちり詰まっています。

例えば材料を裁断するのは自分で切るのはやめよう、という話が出てきます。

オススメは「建具屋」(障子や襖を作る職人の会社)さんとのことです。

画像2

一方私もDIYはたまにやるのでホームセンターで木材は切ってもらうことはあるのですが、それについてのコメントがこちら。

画像3

私はホームセンターのカットサービスなど「まったく信用していない」ことも付言しておこう。

見事にバッサリですw

あくまでも”清く正しい”本棚を極めていった結果、このような非情とも言える記述にいたったのでしょう。
最高です。
もちろん上記のコメントは木材カットという点においてのみの感想です。
よって2ページ後にはビックリマーク付きで

ホームセンターに行こう!

画像4

舌の根も乾かぬうちにと明るくオススメのお買い物スポットとしてホームセンターが推奨されています。

いいんです。
より良い「清く正しい本棚」を作るためには些末なことです。

大きな章立てとしては前半では思想・設計・作業の概要が記載され、後半では具体的な作業がステップごとに写真入りで記載されています。

これがかなりわかりやすいんです!

画像7

こんな本棚が自分で作れるんですよね、、、やるしかない!

画像8

というわけで熱い魂を感じながらDIYについて、特に本棚作りを学ぶことできる一冊でした。


この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?