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連載エッセイ:ハカセの独り言(海外ネタ)

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私が代表理事を務める「知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合」で、2000年より発行している「姿勢ッコくらぶ通信(旧称・ほねっこくらぶ通信)」において、長期連載しているエッ… もっと読む
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記事一覧

ひぁうぃごぅ~赤い追憶/連載エッセイ vol.115

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.117(2020年・第2号)」掲載(原文ママ)。 この原稿を書いているのは3月下旬。提出締切はとうに過ぎている。 今回ばかりは、なかなか書き始められなかった。 長年の読者の方であれば、春先は、恒例の「アメリカ研修ネタ」である事をご存じであろう。 今から約1ヵ月前、仲間達と笑顔で闊歩した、ラスベガスのネオンに照らされた大通りや、ロサンゼルスの海沿いの歩行者天国が、こんな事態になるとは、夢

華やかな城の淡い弾痕/連載エッセイ vol.113

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.115(2019年・第6号)」掲載(原文ママ)。 先日、2年振りに韓国を訪れた。 彼の地で開催される「第9回世界手技療法会議」に参加する為だ。 2010年から始まった、比較的歴史の若いこの国際会議に、私は初回から継続参加しており、昨年の日本初開催となった「第8回会議」では、2件の研究発表とパネルディスカッションの座長も担当させて頂いた。 そして今回、会場が再びソウル市となったのが渡航

シェイク・ユア・ボディ&ソウル♪/連載エッセイ vol.109

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.111(2019年・第2号)」掲載(原文ママ)。 今号のエッセイは、表紙面にもあるように、毎回楽しみにされている『隠れファン』も多いと聞く、恒例の『アメリカ研修ネタ』である。 今回で15年連続&16回目の訪問となったラスベガス。 お客様からよく、『ラスベガスは憧れの街だけど……そんなに毎年行って、飽きませんか?』というご質問を頂く。 それに対する答えは、『YES』であり『NO』と言え

ディスクな街角/連載エッセイ vol.106

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.108(2018年・第5号)」掲載(原文ママ)。 『来年の事を言えば鬼が笑う』という諺がある。 『将来は予測できないので、アレコレ言っても始まらない』という例えである。 英語にも似たような表現(『Fools set far trysts』=『愚か者は遠い先の会合の約束をする』)もある事から、人類共通の人生訓なのであろう。 しかしながら……私は今、確実に『来月』の事を憂いている……。

永遠の若手~試練の3番勝負/連載エッセイ vol.103

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.105(2018年・第2号)」掲載(原文ママ)。 今号のエッセイは、表紙面にもあるように、毎回楽しみにされている『隠れファン』も多いとされる、年頭恒例の『アメリカ研修ネタ』である。 さて、『アメリカネタ』の度に触れる通り、学生時代に客船で太平洋のアメリカ領を訪れた際、向こうの出国管理処理の不手際のお蔭で、ワタクシ、何故か彼の国へ不法に長期間滞在したという『オーバーステイ』の烙印がデータ

食卓の異邦人/連載エッセイ vol.101

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.103(2017年・第6号)」掲載(原文ママ)。 ただいま日本は西側から、『超大型』と称される台風の猛威に曝され始めているようである。 一方私は、その真逆と言わんばかりの眩い夕日に照らされながらPCのキーを叩いている。 しかしその場所は、いつもの陸奥ではなく、韓国は仁川国際空港の出発ロビー。 そう、私は一昨日から約10ヵ月振りとなる韓国を訪れ、『国際カイロプラクティック会議(ICoC)

遺志と意志/連載エッセイ vol.97

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.99(2017年・第2号)」掲載(原文ママ)。 これ程までに『現地自由時間』の予定を立てず、海外へ旅立った事が、これまであったであろうか…いや、ない!!  …と、いきなり反語調で幕を開けた今回のエッセイネタは、年頭恒例の『アメリカ研修』である。 前号掲載のエッセイでも触れた通り、学生時代に客船で太平洋のアメリカ領を訪れた際、向こうの入国管理の不手際のお蔭で、ワタクシ何故か不法に長期間

オイオイとマァマァのハザマで/連載エッセイ vol.96

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.98(2017年・第1号)」掲載(原文ママ)。 今年で本紙連載16年目に突入したこのエッセイ。 偶数月発行のスケジュール上、毎年毎年今更感アリアリではあるが…親愛なる読者の皆様、あけましておめでとうございます!!  今年も当組合及び当通信を宜しくお願い致します!! さて…新年のご挨拶をしておいて何ではあるが、今回のネタは、昨年末に訪れた韓国での出来事などを…。 継続してこのエッセイを

トライショーにトライしよう!!/連載エッセイ vol.95

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.97(2016年・第6号)」掲載(原文ママ)。 通信表面のトップ記事にもあるように、ワタクシ、初めてシンガポールへと渡航した。 東南アジアとしては、2012年にアジア・オセアニア地区のカイロプラクティック大学関係者が集まる、クアラルンプールの医科大学で開催された会議に参加する為に訪れたマレーシア以来、2ヵ国目。 晩秋の岩手から、雨季とはいえ常夏の南国へ向かうという、持参する服装に一番

ルーティンはラグビーだけにあらず/連載エッセイ vol.90

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.92(2016年・第1号)」掲載(原文ママ)。 今年で本紙連載15年目に突入したこのエッセイ。 偶数月発行のスケジュール上、毎年毎年今更感アリアリではあるが…親愛なる読者の皆様、あけましておめでとうございます!!  今年も当組合を宜しくお願い致します!! さて…年明け一発目のネタといえば…これまたお約束的な『アメリカ研修』である。 今年も、全米で5番目の大きさを誇るコンベンションセン

日韓オサレ交流は象鼻より長く象皺より深く/連載エッセイ vol.87

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「ほねっこくらぶ通信 vol.89(2015年・第4号)」掲載(原文ママ)。 早いもので今年も折り返し地点を過ぎ、下半期へと足を踏み入れるコトとなった。 おかげさまで例年以上に忙しい日々を過ごさせて頂いているが、その感を一層強める要素となっているのが、この上半期の仕事絡みでの海外渡航の多さであろう。 既に国外へ旅立つコト、5回で、異国の地を踏む事がなかった月は、春先の3月のみという状態であった。 特にも4月からは

神殿と車椅子巫女とマニアック人夫/連載エッセイ vol.86

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「ほねっこくらぶ通信 vol.88(2015年・第3号)」掲載(原文ママ)。 今回は、2年に1度の『お約束』とも言える『WFC(世界カイロプラクティック連合)世界大会』への参加ネタである。 2009年のカナダ・モントリオール、2011年のブラジル・リオデジャネイロ、2013年の南アフリカ・ダーバンに続いて、私自身、4回目の参加となった今大会の開催地は…ギリシャ・アテネ。 2年前のダーバン大会にて、次回が彼の地で行

旅券 de 了見/連載エッセイ vol.85

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「ほねっこくらぶ通信 vol.87(2015年・第2号)」掲載(原文ママ)。 突然ではあるが、読者の皆様は何冊パスポートを所有しておられるだろうか?  いや勿論、件のブツは、『1人1冊』の発行が原則であるから、正確に言えば『お手持ちのモノは何冊目か?』というのが正しい質問になるのであろう。 ちなみにワタクシは現在、『3冊目』を使用中。 まぁ、普通の方は、使用中のモノが何冊目であるかなんて、普段は気にする必要もな

タルと暴れアヒルとワタシ/連載エッセイ vol.84

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「ほねっこくらぶ通信 vol.86(2015年・第1号)」掲載(原文ママ)。 今年で本紙連載14年目に突入したこのエッセイ。 偶数月発行のスケジュール上、今更ではあるが…親愛なる読者の皆様、あけましておめでとうございます!!  今年も当組合を宜しくお願い致します!! さて…年明け一発目のネタといえば…これまたお約束的な『アメリカ研修』である。 毎年参加するようになって個人的には既に11年が経過しているが、その費用