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陰謀論者?が赤塚不二夫の「これでいいのだ」を読んで

※この人の自叙伝「これでいいのだ」を一気に読みました。あまりに面白かったのと、エネルギーがもらえたので、感想を書くことにしました。お暇であれば読んでね。どうしても、頭にある権力者共同謀議論と絡めてしまうので、そこは耐性がない方はご注意ください。

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赤塚不二夫さんは、「天才バカボン」や「おそ松くん」で知られる有名な作家です。

手塚治虫に、面白い漫画を描くには芸術でも一流のものを味わうこととアドバイスされ、映画でも劇でも幅広い文化人と交流があったそうです。笑っていいとも!のタモリさんを引っ張ってきて都内に住まわせたのもこの人ダスホエ。

本を読んで、私があれこれ陰謀論もとい権力者共同謀議論を絡めずに感想を一言でまとめますと、こんなに一生懸命に生きたら、もう悟りとかいらん、要らんわ。です。

「これでいいのだ」という言葉は赤塚不二夫さんのお父さんの口癖だったそうだ。

この本に書かれたご両親の怒涛の生き方を見るに、その強さを私たちは持っているだろうかと常々思う。この本のあとがきにも書かれていたが、このような親はもういないかもしれないがどこかにはいて欲しいと。本が書かれたのが、1993年、バブルも経験してジェネレーション・ギャップはすでにあったんさ。

戦後を経験した人とそうでない人とでは、根本的にスレ違ってしまいそうな価値観がありそうだ。戦争を生き抜いたというこの種の強さは、私も祖父母から感じ取っていたものだ。生きていれば何とかんならい!という強さ。しかも、子供を食わすに山仕事だけではいかんと、商売する行動力もあった。引き寄せとか祈るとかじゃないよ。

本の話に戻そう。

過酷な時代を生きた人の経験談でも、赤塚不二夫さんは記憶力がよく、人物や地名の名称がまとまっており、心情の描写が心にくるものがある。この人の話は本当に面白い。泣きそうなエピソードもあったが、多くの話はエネルギーをくれる。

自分語りするが、私は自分のアダルトチルドレンやADHDのような性分を認識して、悔しさで独り、自己啓発という逃避に時間を費やしていた期間は長い。本を読み想像で補う私の人生とは真逆で、赤塚不二夫の人生は常に人で織り成す修羅場がありながらも生きていこうとする力強い人間の本分があった。

家族の絆がヒシヒシと伝わってくるエピソードばかり。人生の面白さも。

そうかぁ、と赤塚さんの底の知れなさの理由が分かる一冊であった。

思い出しながら、少しだけ中身を。

赤塚さんは満州で生まれ育つ、父親はそこで秘密警察をしていて、日常が修羅場と化していた。敵からは懸賞金がかけられているので、どこに裏切り者が潜んでいるかも分からない。しかし、誠を尽くすという献身により現地の中国人にも守られる。

周囲の家のように、いつ一家が事件に巻き込まれて皆殺しにされるか分からない状況で、窓際には銃もあったそうだ。

敗戦後、現地民と立場が逆転したとき、赤塚不二夫さんは、見つかれば殺されるところを父を知る中国人手引きしてもらって生き延びている。

父はソ連の進駐軍に呼び出され、そのままシベリア行きで離れ離れに。4年後に再会するも後遺症が残るほど過酷な労働だった。体重は40kgまで落ちて、川に捨てられた馬の死骸を皆で貪り食うほどに飢えた環境だったという。平和ボケしている人には、戦争で支配されるということがどう言うことか知っておこう。大塚さんの母は満州でソ連兵?に強姦さそうになったことがある。止めに入った子供の赤塚さんが暴漢に5mはぶっ飛ばされたが、なんとかソ連の憲兵を呼んでことなきを得たという。おそらく、この手の話は戦時中にはありふれたものだった。戦争とは何なのか。外交の手段の一つと、普段からそう言いたいところだが、冷静でいられるのはいつでも被害に遭う前のことだ。

父がシベリア行きになったあと母は子供を連れ汽車に乗り、満州から出ることになるが、それに関するエピソードもあまりにも衝撃的で死の危険と隣り合わせとはどういうことかよくわかる。死ぬだけならまだしも、心が耐えられるか。ただ、今に生き未来を見据えることができるのは、子供のためだと言葉にしなくても分かるエピソードが存分にある。

母は必死に働きながら家庭を支えていた。仕事に出る前に、弟や妹を起こさないように、行ってくるねと長男である赤塚さんの耳元で囁く日々のエピソードはは、しっかりと生きなくてはと覚悟を決めるのに十分な感動、飽和する情報だ。感動だ。言葉にできない、色々なものがそこにある。本土に戻ってからのエピソードも多いが、長くなるので実際にこの本を読んで欲しい。


当時の子供の世界も、よく書かれていて、「おそ松くん」さながらのバイオレンス。ただ、秩序はあり、親分がいる。親分に個々の能力を見せて認めさせて守ってもらうという。小さい子供は過激な遊びの足手まとい、仲間外れになっても、殴られながら着いていくのに必死。

悪戯好きで大人を怒らせては、並ばされてゲンコツを食らう。当時の大人は全員に子供を叱る権利があったようだ。けど大人はどこかで無茶な遊びも子供に必要な経験と見守っている感がある。それらの経験から着想を得て、はちゃめちゃなギャグ漫画のキャラクターを生み出している。チビ太のモデルは根性のある3才児の構ってちゃんだったし、読みながらそこまで殴るか?と思いもしたが、もう時代としか言いようがない。この世代のタフネスには敵いそうもない。

漫画を書くという仕事も、試行錯誤してやっとのことで売れていく変化が詳細に語られている。子供の頃に母が同行して漫画を持ち込んで、関係者に、もっと勉強した方がいいよと言われて大塚さんが泣いた話も、仕事を紹介されて、父の面目で化成工場に勤めたりした回り道も、漫画の仕事が忙しくなって、なし崩しに結婚していくところとか、ほんと昭和っぽい。

強い生き様は言葉以上のもの

私がそこにいたならどうなっていただろうか。私が経験したイジメは、めちゃくちゃぬるいものだったのかも。ただ母親はいなかったので、泣きつく先はなかったし、そのショックでパニックでよく泣いていて、強くなる土台ってもんが最初からなかったかもしれないと今は思う。

トラブルがあるとしょっちゅう押し入れで泣いていた。父は山育ちで赤塚さんの幼少期さながら頑強に育ちながらも、離婚のせいか女の悪口ばかり言うし、なるへそ、ここが違ったか。それでも母親代わりだった祖母に感謝。

この本は親の毒を中和できます。誰もが一生懸命生きた結果なのでしょうがない、そうやって納得するしかないということが改めて分かる。

ああ、祖母には◯ロナで死に目に会えなかったのが残念極まりない。怒り心頭!データが分かる人は、今、国家ぐるみの犯罪が起きているような状況と知っているだろう?なんちって🤭(結局そっちへ繋げるかー)

お陰で、八つ当たりでDSを滅ぼせます(何で?)。DSって存在しないらしいので、そういう虚空へ心の粗大ゴミを投げ打ちます。DSの連中もしっかり生きた故の恨み節がないと、人をナチュラルに選別できないと思うので、いたら私に悩み相談してほしいところです。

この本のAmazonレヴューを見ることもおすすめします。元気になれる本。捉え方は様々ですが、私から見て、人々を弱体化させる環境を変えようと必死なお偉い方々が、私たちに忘れてもらいたい強さ、元気が全部詰まっています。修羅場があっても耐えられる生き方を見失わないための教科書になり得る。

ただ、勢いだけでは、選択を誤った瞬間から、遺伝子ごと弱体化されてしまうのでご用心。屈強なひとが馬力を出せなくなる。しかも、子孫にまで影響を及ぼす。あまりにもったいない。プラセボで運良く助かっている人がまだいるうちに、ぜひ、自分で調べてください。

私?正気ですよ。これでいいのか?と疑うのが、今、最も必要なのダスホエ。ところで、うなぎ犬、あれ、すごいよね。忘れようがないもん。

私は幸い、失うものがないので、こういう記事を書くことができますが、家族を持つということはすごい枷になると思います。子供にあれを強制的に接種させようとするのは、駆け引きさえ許さないという流れです。そして、子供に打てないものは大人に打ってもいけない。しかも、変異?に間に合ってないのに消費のために打とうとする。ブレイクスルーは何回目か、自分で調べて選択してください。TVが提供している情報はどれも曖昧。事実だけで判断しましょう。なんちって🤭(ホラーだわ、ホラかどうかは自分で調べてください)

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