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サボりたすぎるこの人生

 サボりたいことはいろいろある。例えばこの人生、平々凡々で良いから元気でポックリ逝きたい。できれば仕事すらしたくない。まあ、苦しみが無く死にたいという意味だ。こんな怠惰な人間が、楽に死ねるとは思えないが…。まあ、本題に戻る。

 サボりたいことは、生きていれば多くあるだろう。宿題や課題だったり、学校の体育の授業だったり、授業の出席とか、ぱっと思いつく学校の事だけでこんなに有るのだから、僕よりも生きている多くの人たちは多くのサボりたいことを乗り越えてきたのだろう。なんというか、単純に凄い。僕はまず、すぐサボってしまうからだ。弱く欲望に強い人間だからだろう。

 中学の時である。楽しみでもなかったが、義務教育なので行くしかないと思い行ったのだ。実際に行ってみると意外と楽しく、新しい友や先生などと学ぶことができた。それは良かった。だが、問題が起こった。それは部活である。部活。それは、半ば強制的に行われる学校活動の事である。そう。部活動である。僕の学校は一・二年生に限って強制的に参加だった。そのせいで、やる気もない奴が入ってくるのだ。そのやる気のない奴こそこの僕である。レスリング部に入った。最初は「まあ、適当にやるか。」とやる気のなさ全開であった。その後もやる気も上がることもなく、夏休みになった。一年の夏だから、早めに家を出て、しっかり準備なんてものもあったのだ。でも、もともとやる気が無いので行く気もなく、サボろうと思い実家の近くの海に行き約四時間、時間を潰した。それを約四十日も続け、先生に怒られて、結局辞めてしまった。夏休みの宿題すらもしていなかったので、しこたま怒られた。  

 今では本当に迷惑をかけたなと思っている。謝罪したい。すみません、ホントに。

 それからだろうか、実際にいろいろなものをすぐサボり、諦めてきた。何だかんだ理由をつけてすぐに辞めた。英語の資格は英検二級で止まり、電気工事士の資格も二級で止まり、基本情報処理技術者試験を受けて受かって、応用情報を受けなかった。学校も行けるレベルを下げて、楽なところに行った。まともに続けているのは、こんな駄文を書くことと好きにエンターテインメントを見ることぐらいだ。

 そんな社会経験もない何もない、僕が何か生産性のあることをこの社会に生み出すことは、不可能に近いだろう。でも、この文章を読んで、諦めることに慣れてしまった人間は、何にでも諦めるし、好きな事しか続かないということを学んで頂けたら、幸いだ。少しでも「ああ、向き合わないと」と人の振り見て我が振り直せと自分を戒めていただけたら嬉しい。

 でも、ダメだと思ったら逃げてほしい。精神だけは折れたらなかなか治らないのだから。