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不倫相手の子を産むまでの話2〔夫の変化、そして再び金銭問題〕

破壊と申します。
不倫相手の子を産み、夫と離婚せず自分達の子として育てている、外面だけは普通の主婦の、人間の形をした穢れた化け物です。

さて、前回は夫の金銭問題から第一子出産までの話を書きましたが、今回は第二子出産を軸に、夫の変化をつらつらと綴っていきます。
私にとって可愛い赤ちゃんと一緒に過ごせる幸せな時期になるはずだったのですが、残念ながらそうはなりませんでした。

第一子出産から半年後、私は第二子を授かりました。いわゆる年子というやつです。
この頃夫はお金の管理もしっかり出来ていて、育児にも協力的、そして歳の近いきょうだいを作ってあげたいという願望が強かったので、計画を作り無事に子を授かることが出来ました。

話は変わりますが、私は悪阻が酷い体質だったようで、頻繁に病院に点滴に通ったり、一日寝たきりという状態も珍しくはありませんでした。
本当は第一子の事をもっと構ってあげれば良かったし、外にも連れ出してあげれば良かったのですが、私達のエゴでそれを叶えてあげられなくて、今でも申し訳なかったと感じています。

第二子を妊娠した当時から、夫にある変化が見られました。
夫はオンラインゲームが趣味なのですが、自分の思う通りにならないと大声で叫んだり、車を運転している時も前を走る車がちょっと遅いだけで「おっせぇんだよ!!」と言ったり、駐車に手こずっているお年寄りを見ては「運転下手すぎてウケるんだけど(笑)」と嘲笑したり
今までの夫からは考えられないような、意地悪で攻撃的な発言や態度が見られるようになってきたのです。

運転の件は他者に危害を与える事はなく、私が耐えていれば良かったので見過ごしていたのですが、真夜中にゲーム中に大声で怒鳴るのは子供が目を覚ましてしまうし、何よりご近所に迷惑がかかるのでやめてほしいという旨を伝えました。
が、伝えて2日も経てばまた元通り。幸い子供は寝つきが良かったので目を覚ますことはなかったのですが、私はとにかく耳を塞いで、早く夫がゲームを辞めて寝てほしいと思いながら夜な夜な耐えるしかありませんでした。

そして、ゲームに熱中してるからかどうかは分からないのですが、お風呂や歯磨きを怠るようになりました。お風呂は2日入らない事はザラだったし、歯は一週間に一度磨けば良い方でした。
人前に出る仕事をしているのにそれはまずいのでは、と話したら「風呂は入ってるし歯磨きもしてる」としれっと嘘をつくのです。
でもどう見ても風呂に入った痕跡も、歯ブラシが使われている痕跡も残っていない。
どうしてこんなしょうもない嘘をつくのか…
何度も何度も風呂に入れ、歯磨きをしろ、と言いましたが、同じことの繰り返しなのと育児疲れで、次第に言うことも諦めました。

そして第二子を授かって3ヶ月後、悪阻まった只中の時でした。
夫の友人が我が家に来ることになったのです。
私は体調も悪いし2人で水入らずどうぞ、と伝えて、寝室で第一子と一緒に過ごしていました。
そして疲れて子供と寝てしまい、気付けばもう夕方。夫が寝室のドアを開ける音がしたので、「そろそろお友達が帰るのかな?」と思いのっそり起き上がると、衝撃的な一言

「友達の分の風呂と布団の用意お願いできる?メシは外で食べてくるから」

一瞬、夫が何を言っているのか理解できませんでした。
だって私は妊娠中で、悪阻もひどくて、第一子だって寝る子とはいえ夜泣きも普通にあるのに?
そんな事をぐるぐる考えながら、辛うじて「それってお友達が泊まるってこと?」と声を絞り出して聞きました。
その言葉に夫はさも当然かと言わんばかりに「この前言ったよね?2泊3日うちに泊まるから、って」と言い放ちました。
無論、そんな事は一度も聞いておりませんし夫の口からそんな言葉が出たこともありませんでした。 

この「前に言ったよね?(言ってない)」発言にその後も何度も振り回され、Amazonでボイスレコーダーを買う寸前まで行きました。
注文画面を眺めていたら涙が溢れてきて、やめました。

なんで夫は小さい嘘を積み重ねるのか?
言ってない事を言ったと言い張って、私が困るような事をしてくるのか?
家族なのにボイスレコーダーを買おうとしている私って一体何?

結局、夫の友人はきっちり2泊3日して帰っていきました。お礼も何もなく。
ご飯の用意はしなくて良かったのだけが救いでしたが、心身ともにボロボロに疲れきっていました。

そしてその数ヶ月後、第二子出産まで2ヶ月あまりという時に、また夫による新たな金銭問題が発覚しました。
この時点でまだ夫が家計管理をしていて、次問題を起こしたら離婚も視野に入れると話していたので、大丈夫だろうとタカを括った私が悪かったのです。
あの夫が怒鳴りつけていたオンラインゲームは課金制度があって、その課金に50万あまりを使い込んでいました。
しかも家計からではなく、子供の児童手当を丸々使い込んでいたのです。
この事実に私は流石に憤慨し、夫を糾弾しました。
夫は返す言葉もなく黙りこくっていたので、その態度にも腹が立ち、「今度同じような事があったら離婚も考える、って言ったよね」と、出来ることなら伝えたくなかった言葉を伝えました。

直後、夫はブルブル震えだし、声にならない声で絶叫し、台所へ走り包丁を取り出し、自分の首に当てました。
驚いた私も真っ先に夫に走っていき、「やめて!!お願いだから!!!」と夫にしがみついて懇願しました。

何度かやめてほしい旨を夫に叫びましたが、包丁を自分の首に突きつけたままの夫を見かねて、ついに「離婚なんてしないから!!包丁を置いて!!お願い!!」と降伏しました。

その私の言葉を聞いた瞬間、夫は包丁を降ろしました。
そしてフラフラとおぼつかない足取りで自身の部屋に向かい、そのまま翌朝まで部屋に閉じこもっていました。

翌朝、夫は仕事だったので部屋から出てきました。
私はなんて声をかければ良いか分からなかったのですが、ただ一つだけ、夫に謝ってほしいと思っていました。
今回の事はどう考えても夫が悪い。だから一言、「ごめん」という言葉が欲しかった。
そんな気持ちが燻っていたのもあって、「離婚って急に言った事は悪かったです。ごめんなさい。でもあなたにも謝ってほしい」となるべく冷静に夫に伝えました。
夫は私に向き直ると、真っ直ぐ私を見つめて、横から私の右頬に平手打ちをしました。

突然の事に驚いて声を出せないでいる私に、夫は
「一晩かけて心を建て直したのにまだ蒸し返すなんて最低だな」
と言い放ち、出勤していきました。

ジンジンする頬に冷えピタを貼ったら、何故か頭が冷静になってきて、とりあえず第一子に離乳食をあげ、私と子供の荷物をまとめ、実家の母親に連絡したのでした。



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