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感想『月は幽咽のデバイス』森 博嗣

狼男が住んでいる噂のある豪邸を訪れた保呂草は、主の篠塚宏邦から奇妙な取引を持ちかけられる。
そして屋敷には、主の娘莉英に会いに来た紅子がいた。
話の流れで、パーティーに参加することになった保呂草と紅子。
そのパーティーの最中、招待客の一人が遺体で発見される。
現場は密室、床が水に濡れ、ガラスの破片が散らばっていた。
遺体には無数の傷、ひどく引きずられた痕もあった。
事件現場のオーディオルームの入り口は、招待客全員の目に入る位置に関わらず、出入りした人間はいなかった。
被害者はどうやってオーディオルームに入ったのか、そして何故殺されたのか?
犯人はどこへ消えたのか?
謎の殺人事件に、探偵保呂草、自称科学者紅子、女装の医大生小鳥遊、関西弁の女子大生紫子が挑む。

いつも、荒唐無稽な(でも割と真実に近い)推理を披露する小鳥遊と紫子。
狂言回しの役割を担う二人だが、今回は仲間の為、危険を顧みず敵地に乗り込み大活躍する。
いつも「何キロあるんですか?」と聞きたくなるくらい、ひらひらフリルスカートを履いている小鳥遊。
彼は、実は少林寺拳法の達人で、すばしっこく身も軽い。
今回はその能力を存分に発揮するアクションシーンもあるのでお楽しみに。

密室と殺人の謎は、さすが森先生、とだけ・・・
あとは読んでのお楽しみです。

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