感想『夢・出逢い・魔性』 森 博嗣
香具山紫子、瀬在丸紅子、小鳥遊練無はクイズ番組に出演する為上京する。テレビ局に勤める古い友人と会う保呂草も同行することになった。
収録当日、プロデューサーが殺害される。
銃声は一発、しかし密室の中の死体には傷が二つ?
第一発見者となった保呂草と、東京の探偵稲沢。
彼らの依頼人が殺されたプロデューサーだった。
生前、彼はある夢に怯えていた。
「夢の中の女に殺される」
彼が見ていた夢に犯人のヒントはあるのか?
殺害現場付近にいた人気アイドルは何故姿を消したのか?
夢と密室。
不可解な事件に、Vシリーズメンバーと稲沢が挑む。
女子大生限定のクイズ番組、公衆電話。時代を感じます。
それにしても、アラサー紅子と男性の小鳥遊(女装していると女の子より可愛い)を女子大生にしてテレビに出ようとする紫子はすごい。テンポの良い推理合戦はいつも楽しめます。口数が少ない紅子に代わり、紫子が良い狂言回しになってますね。
東京の探偵 稲沢。保呂草が海外にいた時に知り合ったとのこと。優秀な探偵であるのは間違いなくとも、謎が多すぎる。しかし、今後もVシリーズに登場すると嬉しいキャラクタですよ。
You may Die in My Show.
『夢・出逢い・魔性』
直訳すると、あなたは私のショウで死ぬかもしれない、かな?
表紙は少し違う表現ですが、
ラストまで読んで、成程。
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