教育現場のICT化の遅れがやばいって話【雑記】

こんにちは、寿限無です。前からICTが進められてたとはいえ、全体への浸透とは言いづらかった教育現場のICT導入。ただ、新型感染症流行の中で、否応なく対応が求められ、急ピッチで導入が進められていることでしょう。

教師は何故ICTに弱いのか

「PCからスクリーンに映像を送るためにはHDMIで繋ぎます」

  こう、教師に説明すると何が起きるか。
「HDMI」って何?
  約半数くらいの先生からは、そういう疑問が返ってきそうです。

※半分くらいってのは、教員養成課程にいたときの感覚からです。技術系コースの人が卒論で調べていたので、またデータ見つかったら載せます。

じゃあ、どう伝えればいいかと言うと、

「PCからスクリーンに映像を送るためには、このコードを使います。」

そう言って、HDMIを用意しておいて、渡してあげればいいわけです。
映像を映すためにコードを繋いだ。これなら、ICTに不慣れな先生でも、理解するのは難しくありません。
たぶんPCとHDMIコードだけあれば、ささるところにささるようにしかなりませんし、ちゃんと出力できます。

なんだそんな簡単なことだったのか!

そこにあるコードを差せば、スクリーンに映像(画像+音声)を映し出すことができると分かりました。
ところが、教育現場ってつい最近までRGB(VGA)を使ってたんですよ。HDMIは一本のケーブルで、画像と音声を出力することができます。しかし、RGBは画像しか映らないんですよね。音声は別で繋いであげる必要があります。

この知識がなければ、先生は「音が出ない。どうしてだろう。」と悩む羽目になります。そして、授業がグダる… 
児童・生徒にも大きな損失です。
そもそも、知識がある先生は、事前にそこに準備されたものがHDMIであるか、確認するのでこういうことにはなりません。

先生に知識を付けさせる?

じゃあ、根本的に解決するにはどうしたらいいかというと、先生がその知識を持てばいいわけです。
ただ、そこには問題点が2つあります。(パッと思いついただけでも、2つある。もっとあるかもしれない。)

1.そんなん難しいこと私には分かりません…と放棄されるケース

2.先生は多忙。そんなことを覚える暇がない。

教師という生き物、理屈が分からないと諦めてしまいがちな気がします。教育職ですし、ある程度は努力と根性で(そういう考え方はいいのだろうか)歩み寄ってほしいものですが、今まで触れてこなかったものに、そういう拒絶の感を覚えるのも仕方ないと思います。

加えて、教師ってとても多忙です。授業時間に子どもに勉強を教えるだけじゃないです。教えるための教材を考えることも必要ですし、日本の場合は、給食や掃除などの生活の時間を見ることも重要視されています。学校全体の運営に関わる仕事(ここは会社の仕事のイメージに近いかと)もしなければなりません。

無理難題過ぎた。

もう諦めるしかないんでしょうか。
私(筆者)はそんなことないと思います。提案できる解決策として、専門の支援員を置く。TT(チームティーチング)で片方の授業者をICTに詳しい職員で置くとかもありだと思います。
技術系の課程修了者で、高校とかだけでなく、小学校で働ける仕組みをつくればいいんですよ。(おっと話が大きくなり過ぎた。)

とりあえず、先生に全部覚えてきてもらってやらせる、というのは限界が来ていると思います。業務は分担しましょう?それぞれが、得意な分野をやる方がきっと効率よく働ける。そんな気がしてます。

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