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2023年1月1日 丹生川上神社にお参りしてきました

明けましておめでとうございます。
(今さらですが)

さて、年始には「お試し鑑定」を設けるはずが…
すみません、諸事情で遅れております。
お試し鑑定の開設は、今月半ばあたりになりそうです。
すみません。

さて。
今年のお正月、初詣に「丹生川上神社にうかわかみじんじゃ・三社めぐり」に行ってきました。

「丹生川上神社」は、奈良県吉野地方にある神社です。
上社・中社・下社と三社あります。
日本最古の「水の神様」が祀られています。

古来より、日照り続きには雨を、雨続きには雨が止むように祈願を捧げられてきた神社です。
また、「絵馬」の発祥の地でもあります。

神武天皇さまは苦境の中「丹生川上」を訪れ、この地で天神の教示を受け、後に畝傍橿原で即位されたと語られます。

この故事に因み歴代天皇は苦境に立つと必ず吉野を訪れ、神様の力をいただきます。その事に奉謝して創建されたのが、丹生川上神社です。

歴史の渦に巻き込まれ、本来一社の丹生川上神社は江戸から大正時代にかけて三社になります。

しかし全てを否定せず、現在、三社の丹生川上神社が古から伝わる丹生川上神社祭祀を継承しています。

丹生川上神社HPより

(地図を移動していただくと、三社すべての位置を見ることができます)

昨年のお正月にも、丹生川上神社の「中社」にお参りしました。
なので、自宅を出発した時には「中社」にだけお参りする予定だったのですが…

「上社に行きたい」

と、夫が言いました。
ほな上社にお参りしよか、ということになったのです。

割と朝早い時間に出発したこともあって、丹生川上神社上社に到着したのは朝10時過ぎでした。

上社は、山深い場所にあります。
(まぁ三社すべて、山深いのですが)

高台に建っていて、境内からは吉野川をせき止めて作られた「おおたき龍神湖」を見ることができます。

さて、次に向かったのは中社です。

境内のすぐ前に、高見川が流れています。

吉野のあたりは、本当に水がきれいです。
水の神様がお祀りされたのも、うなずける気がします。

拝殿でお参りをしてから、すぐ近くにある「ひむがしの滝」・「夢淵ゆめぶち」へと向かいました。

川沿いを歩きます。
山の中なので、空気はひんやりしていましたが…
穏やかな天気で、気持が良かったです。

中社から東の滝、夢淵までは徒歩5分程度です。

川沿いの遊歩道を進みます。

ひむがしの滝。
小さな滝ですが、迫力のある流れです。
東の滝には、龍神が棲むと伝えられています。

こちらは、中社の拝殿で求めた「龍玉」です。
よく見ると、龍の字の中に「厄」の一字が見えます。

この玉に願い事を込め…
玉の後ろにある小さな穴に、息を三回吹き込みます。
そして、東の滝の滝壺めがけて、「祈願」と「厄」を投げ込むのです。

私の投げた龍玉は、滝壺へと吸い込まれていきました。
これで、今年一年無事に過ごせるはずです。

東の滝からすぐ近くに、夢淵があります。

夢淵は、高見川(丹生川)・日裏川・四郷川の3つの川が合流して深い淵となっています。
とても深い淵なのですが、透明度が素晴らしいです。

こちらは、少し高い位置から撮りました。
水の色が…とても美しい。

こちらは、東の滝の滝口付近です。
夢淵から、短い石段を上ると、滝の上部にたどり着くことができます。

滝口。
ここから、東の滝が流れ落ちています。

滝口の近くに、不動明王のお堂がありました。
詳しくは省略しますが、不動明王と滝は、とても関連性があります。
滝のある所に、お不動さんが祀られていることが多いのです。

ああ…
それにしても、美しい。

さて、いよいよ三社目。
丹生川上神社下社に向かいました。

下社は、時々訪れます。
宮司さんがとても気さくな方で、以前お参りした時には、

「もし良かったら、中でお参りください」

とおっしゃって、拝殿の中でお参りさせていただきました。
その折、興味深い話をお聞きしました。

丹生川上神社下社、京都御所、そして京都の貴船神社、若狭(福井)の若狭神宮寺が「一直線」につながっているということです。

宮司さんの話によれば、この4か所は、ほぼ誤差がないそうです。

丹生川上神社、そして貴船神社は同じ「水の神」を祀る神社。
そして、京の都。
若狭の神宮寺は、奈良の「お水取り」の「お水」を送る地です。
都を中心に、水でつながった4か所、ということになります。

丹生川上神社がある「吉野」は、古来より天皇家に縁が深い地でもあります。
神武天皇以来、吉野に行幸した天皇はたくさんいます。

大化の改新の際、皇位継承を勧められた古人皇子ふるひとのおうじが、身の危険を感じて逃げ込んだのが、吉野でした。

さらに、壬申の乱の直前、大海人皇子が隠れ住んだのも吉野。

有名なのは、南北朝時代ですね。
後醍醐天皇が「南朝」を開いたのも、吉野の地でした。

なんとなく、ミステリめいたものを感じますね。
「吉野には天皇家の『核』がある」
みたいなことを、以前下社の宮司さんがおっしゃってました。

そんな下社の境内は、いつお参りしても和やかな雰囲気です。
宮司さんがいらっしゃる時は、色んなお話をお聞きすることができます。

下社・拝殿。

下社の神馬しんめです。
古来より、晴れを願う時には白い馬を、雨を願う時には黒い馬を奉納した、と伝えられています。

白いお馬さんは、とても人懐こかったです(*^^*)
鼻面をなでて差し上げると、嬉しそうな顔を見せてくれました。

こちらは、雨を祈る黒い神馬です。

…とまぁ、こんな感じで新年を迎えました。
今年もよろしくお願いいたします!!!

七福堂
中岡 始


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