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父が亡くなった年齢を超える、四つ年下の母について思う事。

実母に会ってきました。今年で米寿(八十八歳)です。

老人会に入っているので、地域での祝賀会に参加するそうです。

米寿祝いは旧暦の8月8日に行うらしく、新暦では9月22日(金)ですが、参加者が来やすい曜日でと9月24日(日)になってます。

今日会った母は、曲がってた背中も少し伸びて、足取りも以前よりは軽快でした。腰が痛いとは言ってましたが、機嫌は良さそうです。

祝賀会への参加を楽しみにしていました。
着ていく服や、美容室で髪をセットしに行く話を嬉々としていたので、これまで見た母の表情よりはとても元気そうなのでホッとしました。


実は、4年前のこの時期、母とは4才違いの父にも老人会から、米寿のお祝いの招待状が届いてました。

その頃の父は体調が悪く、入院していました、祝賀会には参加できなかったのですが、病院が大嫌いだった父は、祝賀会があるからと、かってに一時退院願いを出し、たまたま来ていた姉にサインをさせて、大騒ぎになりました。祝賀会は口実で、家に戻ってきたかった様です。

家では、父の症状を看ることができず、入退院を繰り返した父は、結局その年に亡くなりました。

父は頑固でしたので、病院での騒動も多く、年老いた母も近くに住んでいる姉妹も手を焼いていました。

亡くなる時も穏やかな別れではなかったのです。

姉妹で一番遠方に住んでいる私は、そんな話を聞きながら、父が不憫に思われてたまりませんでした。

10人家族を養うために、仕事を定年までやり遂げた父です。のめり込むほどの趣味もなく、毎日懸命に仕事をする姿しか覚えてません。

そんな父の最後は病院でしたので、家族は誰も側にいなかったのです。私も含めて家族全員、それが心残りでした。


そんな事を、いつまでも引きずってはいけないと思い、せめて残された母だけは、明るい気持ちでお祝いをしてあげたいと思うのです。

父の最期については、母もとても悔んでいると思います。

悔んでいても、もはや始まらない事なので、母には笑顔でいてほしいのです。

母の郷里に住んでいる、母の兄や姉についても「どうしているかな?」と気にしていたので、今のうち会わせてあげる事ができればと思ってます。

年老いた母に出来る事は何か?心残りがないようにしていきたいです。

今日は、ここまでにします。
見に来て頂きありがとうございました。







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