株主割当増資にかける思いとお願い
2/28に開示をした通り、オウケイウェイヴではファイナンス・資金調達に関する取締役会決議を行いました。
そこで選択をしたのは、一般的に行われる第三者割当増資ではなく、既存株主のみなさんに出資をお願いする「株主割当増資」です。
その内容についての開示情報は、以下になります。
・株主割当による新株予約権(非上場)の無償発行に関するお知らせ
・株主に対する新株予約権(非上場)の無償割当に関するご説明(Q&A)
・当社IRサイト
1.増資を行うにあたって
当社は経営再建の途上にあります。昨年10月に今期の中間決算(2022年12月末日時点)では、198百万円の債務超過になりました。
・第24期第2四半期 決算説明会資料
・2023年6月期 第2四半期決算短信
・2023年6月期第2四半期決算補足資料
本来であれば、Raging BullやOKファンド等の問題により毀損した当社の信頼を取り戻すべく、まずは内部統制の不備の是正、特設注意市場銘柄の指定解除に向けた改善策を実施して、上場会社として正常な状況に建て直したうえで資金調達すべきと思います。しかし、当社では現状その資金的余裕がありません。
このような状況でもあり、当社で策定した改善策の取り組みを進めながら、債務超過を解消することで上場廃止懸念を解消し、調達した資金で当社の立て直しをする必要があります。そのためには株主のみなさまや投資家のみなさまからの幅広い支援が不可欠と考えました。
私たちは引き続き、当社の再建のためにベストを尽くして取り組みます。株主のみなさまにはぜひ、一人でも多くの方に、当社への直接的な金銭支援をお願いしたいです。よろしくお願いいたします。
2.なぜ株主割当増資にしたのか
増資には、特定第三者から出資を受ける第三者割当増資と、既存株主からその持ち分に応じて出資を受ける株主割当増資があります。
第三者割当増資のほうが、限定した相手と個別に話をすればよいので、株主総会の決議が必要とはいえ実行はしやすい。そのため、一般的には増資というと、第三者割当増資が行われることがほとんどです。
実際、今回手続きを進めるにあたり、株主割当増資の過去事例が極めて少なく苦労しました。では、なぜそこまでして株主割当増資にこだわったのか。理由は3点あります。
(1)株主平等の原則を順守したい
株主割当増資であれば、株主のみなさん全員に「出資をするかしないかの選択」をしていただける、投資機会を平等に提供できます。
加えて今回は、株主割当増資は取締役会決議で足るところを、株主総会を開催して株主の方の意思を確認することにしました。ですので、株主のみなさまは、出資をするかしないかの選択だけでなく、当社の経営再建・財務改善のために、そもそもこのような形の増資を行うことについての賛否を表明いただくことができます。
(2)持分割合の希薄化防止
加えて、持分割合・シェアに応じて出資の権利を持つため、権利を全て行使して出資に応じることで、自分の持分割合を維持することもできます。もちろん、権利行使をしない場合は持分割合は下がりますが、逆にその分、権利行使をした方は以前よりも持分シェアが上がることになります。
つまり、現時点で大きく価値毀損をしている株主の方の株式価値を、さらに大きく毀損するようなファイナンスは避けたい、ということを考えました。
(3)株主のみなさんとの関係性を深めたい
「株主割当による新株予約権(非上場)の無償発行に関するお知らせ」の7ページに、以下の文章を記載しています。今回のファイナンスに関する私の思いは、ほぼここに集約されているかな、と思っています。
「一人でも多くのユーザーの方に株主になっていただき、多くの株主の方から支援される会社をにしたい」。創業メンバーの一人として、OKWAVEを立ち上げた当初から、株主と会社との関係性についてずっと考え、悩んでもきました。そんなことについて、過去、下記のようなことを綴っています。
(参考記事)
・兼元さんとの出会いと、創業当初に感じた可能性
・会社はだれのものか
・未上場企業の株主が多いことはリスクなのか?
昨年、多くの株主のみなさんからの支持を得てOKWAVEの社長になりましたが、そういったここまでのプロセスや、今回実施しようとしているファイナンスを通じて、株主のみなさんとの関係をより深め、進化させていけたらいいなと思っています。
OKWAVEの株主として、ぜひ直接的に当社をご支援ください。株主のみなさまの協力とご支援が必要です。そして、一人でも多くの方にそうしていただけたらとても嬉しいです。
3.お願い
今回発行する新株予約権の内容や、株主割当増資の実施プロセスについての詳細は、次回の記事で解説をしようと思いますが、この記事を読んでいただいているみなさまへのお願いです。
今回当社で発行する新株予約権は、3月末時点の当社株主名簿に記載された株主の方に、当社へ出資という形で金銭的支援を行うことができる権利を付与するものです。
要約すると、下記3点。
(1)3/29(水)時点で、当社の株式を取得・所有していること(この方に権利があります)
※当社株式は、証券会社を通じてご購入ください。本日3/3時点で、1単位100株を、9000円ぐらいで購入できます。
(2)6/1(木)~9/1(金)の3か月間に、3/30終値の50%(半値)の価額で、当社の株式を追加で取得できる
※所有株式1株当たり3株を、3/30の終値の半値で追加取得できます。
(3)取得した株式は、その時の時価でいつでも株式市場で売却できる
※その時の時価が3/30の終値の半値以上であれば、キャピタルゲインを得られます
ぜひ、ご検討ください。
次回は、今回の株主割当増資「第21回新株予約権」の内容についてご説明します。
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