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OKWAVEとのきっかけ


1.OKWeb(当時)との出会い

1999年の12月、NCネットワークの内原さんの紹介で、創業者の兼元さんと出会いました。
※NCネットワークは、株主提案の中で求めている選任取締役候補、工藤純平さんが在職されていた企業です。

NCネットワークでは、当時「金型掲示板」「機械加工掲示板」といった、製造技術に関するやり取りを行う掲示板を運営していたのですが、掲示板ですとスレッドが流れてしまいコンテンツとして蓄積されていませんでした。

「中小製造業の現場で日常的に行われている、日本製造業の技術やノウハウを何とか残せないか」と考えた内原さんが偶然見つけたのが、当時ベータ版として公開されていた「OKWeb(当時のOKWAVEの名称)コミュニティ」。Q&Aのやり取りというシンプルなものでありながら、カテゴリごとにそのやり取りが蓄積される仕組みを見て、NCネットワークでこの仕組みを導入。同時に、たまたま運営資金のことで兼元さんが悩んでいたため、「それだったら杉浦というのがいるから、相談してみたら」と、内原さんがご紹介くださったのが私でした。
※NCネットワークが運営した製造技術の各種掲示板は、その後「技術の森」として、日本最大級の製造技術の知識・知恵交換をする場となっています。

2.兼元さんとの出会いと、創業当初に感じた可能性

初めて会ったのはたしか恵比寿の居酒屋だったかと。兼元さんは後にCFOになる野崎さんと一緒でした。当時野崎さんは日本起業家協会に在籍されていて、兼元さんは野崎さんに会計や資金のことなどを相談していたようです。

その数日後、兼元さんの自宅を訪ね、創業の思いや、なぜOKWAVEを立ち上げたのかを伺うとともに、どんな世界を作りたいのかといったことを二人で話をしました。

この時に私の印象として残っている話が、以下の2点です。

(1)Q&Aサイトは、Yahoo!を超えるサービスになる

Googleがまだなかった当時、日本で最大の検索エンジンであったヤフーを超えられるサービスになるに違いない。当時想像していた世界観は、世界中の人の脳がインターネットにつながっているイメージ。PCのデスクトップ上から質問をすると、必要な人から解決につながる回答を引き出せたり、回答が書かれているWebページに誘導されるといったものでした。

(2)ユーザーから資金的にも支えられている会社に

当時、Q&Aサイトの利用ユーザーが700人ぐらいだったと思いますが、その人たちから広く出資をしてもらい、応援してもらいたいというもの。
当時の法制化とテクノロジーでは実現することは極めて困難(例えば、株主総会の招集手続きだけでも対応できない)ということもあり、「株式上場を目指し、OKWebコミュニティの多くのユーザーの方々に株主になっていただきたいね」といったような話をしました。

このときの思いが、自分の中では「株主との関係性づくり」ということの原点になっているような気がします。

このように振り返ってみると、当時の私の印象では、まだ「感謝経済」についてのイメージを持っていなかったようです。兼元さんは創業当初から世界平和をうたっていましたので持っていたんだと思いますが、私が「ありがとう」の可能性に気づくのは、実際に私もOKWAVEのQ&Aサイトのユーザーとして、回答をし始めてからでした。

3.創業メンバー4人の歩み

この翌月、2000年のたしか1月2日だった記憶がありますが、現社長の福田さんと出会い、創業メンバー4人が初めて顔を合わせました。
福田さんはNTTを辞め4月に最初の社員としてOKWAVEに入ったのですが、すでにOKWAVEにジョインしているものだと思っていた私と野崎さんがいなかった、というオチもありました。
下記サイトに、OKWAVEの創業期から上場までの4人の歩みがありますので参考までにご覧ください。

(参考)創業期から株式上場までのSTORY

創業者の兼元さん、現社長の福田さん、現CFOの野崎さんと私との関係については、次の記事以降でも都度お伝えしたいと思います。


次回は、創業期に目指していたことや思いについて書きたいと思います。


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