「自意識が邪魔をする」

 お前は誰だ?

 俺はお前のライバルだよ。忘れたの?

 ライバル?そんなもの俺は知らない。

 知らない?悲しいな、そんなこと言うなよ。俺はお前がいたから今もここにいるんだぜ。思い出してくれよ。

 知らんものは知らん!さっさとどっかいけ!目の前から消えろ!二度と俺の前に現れるなよ!

 おいおい、そんな急にどうしたんだ?もしかして本当に忘れちまったのか?嘘だろ。ああ、どうすればいい、何がお前を変えた?

 俺はお前を知らない
 知らない知らない知らない
 俺のことなんか誰も見てない
 見てない見てない見てない
 ないないない、ない、何もない


 「よし!俺行くわ」
 「え?」
 「うん。決めた」
 「大丈夫?」
 「分からん!でも」
 「でも?」
 「でも、いま追っ払ったから。今日で俺は変わるんだ!」
 「あれからもう3年だっけ?私がそばにいる頑張れ」
 「行ってくる」


「あの…LINE交換しませんか?」

「いきなり!」


※どうしようどうしようと思って自分を守ることが増えすぎて、なかなか踏み出せずにいる人間が、とりあえずそんな自意識を知らない事にしようです。
そしたらいろんなものを忘れていたみたい。
それにしても暑いですね。

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