映画レビュー(66)「ノイズ」(2022)
愛知県の小島を舞台にした犯罪ミステリー。
原作はマンガなのだが、まるでオリジナルで作ったかのような緊張感に満ちた作品。
誤って元受刑者を死なせてしまった主人公たち三人が、島再興のために死体を隠ぺいすることになる。そこから始まる予期せぬ連鎖に物語は引っ張られる。島民たちが再興の交付金のために見えない共犯関係になっていくところが一筋縄ではいかない。
三人はそれぞれバッドエンディングを迎えるが、同時にそれは安心の訪れでもあるところが皮肉。演技も素晴らしい。
死体の隠ぺいは、さる目的の手段に過ぎなかったというラスト。だが、それは友情の終わりでもあったという苦いエンディングに唸りました。
「ノイズ」
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