映画レヴュー(136)「ザ・ハント」

2020年米国

広大な森の中で目覚めた12人の男女。ここがどこなのか、どうやって来たのかも分からない。あるのは巨大な木箱に納められた一匹の豚と武器の数々。すると突然銃声が鳴り響き、何者かに狙われる。武器を取り、逃げまどいながら、やがて彼らは気がつく。ネット上にはびこる噂、「人間狩り計画」―セレブが娯楽目的で一般市民を狩る“マナーゲート“が実在することを。
逃走ゲーム、生き残りゲームものの佳作。
狩るものと狩られるもの。途中でこれが逆転していく面白さ。
作中の狩る側が、アメリカ社会での成功者で、狩られる側が貧しい白人というところに、現代アメリカ社会の分断が込められていて苦笑い。トランプ支持層と反トランプの対立を戯画化してるのかもね。このあたりの仕掛けが少しあざといなと感じた。
ザ・ハント


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?