映画レビュー(88)「バクラウ 地図から消された村」(2019年ブラジル・仏)


 数年後の近未来。水利権で近隣と対立するブラジルの架空の村・バクラウを舞台に展開する西部劇風のアクション映画。攻撃してくる敵グループが、アメリカの白人グループと思しき連中で、アメリカの帝国主義や人種差別など色々なネタが寓意のように散りばめられている。
 なかなか面白いが、全編にみなぎるのは怒りと不安と緊張。ユーモアや風刺や皮肉のような目線があればもっと面白く傑作になっただろうに残念だ。
バクラウ 地図から消された村

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