映画レヴュー(119)「レリック 遺物」

2020年 米・オーストラリア

母エドナが失踪したとの報を受け、実家に戻ってきた娘と孫娘の出会う怪異譚である。
戻ってきた母は、何か別のものになっているような感じを受ける二人。
高齢の母を、見とれるか不安を抱いている娘。またその母も、祖父の看取りをできなかった過去がある。
背景には高齢親の介護や看取りといった高齢化社会の不安がある。認知症や記憶の混濁で、別人のようになってしまう高齢の親。その親との絆と不安感をホラーの姿で描いている。優れたホラーである。
レリック 遺物

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