映画レヴュー(139)「キングスマン ファースト・エージェント」

シリーズ第三弾

 第一次世界大戦を舞台に世界初の独立諜報機関キングスマンの心躍る誕生秘話を描く「キングスマン:ファースト・エージェント」。史上最悪の暴君や犯罪者が結集し、数百万の命を奪い去る戦争を企てる中、彼らを阻止すべく一人の男が時間と戦いながら奔走する。
 この歴史上の人物を都合よく利用して、歴史の影に隠れた事件を描く、という手法は、私の大好物でして、実は自分の作品「不死の宴」シリーズがその手法。荒俣宏さんの「帝都物語」とかでさんざん楽しんで自分のDNAに刻まれている手法でもある。思えば第二作で、ボスが自分にとっての懐かしのダイナーを再現していたり、エルトン・ジョン本人を誘拐してきて歌わせたりとかも。そのセンスに通じているかも。
 ただそれだけに前二作に登場したようなギミックに頼るラスボスなどは出てこない。出てこなくても面白いように作ってある。
 このシリーズ、今後どう展開するのか楽しみだ。
キングスマン:ファースト・エージェント

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