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代表作って誰が決めるものなんだろうな?

先日書いた固定用プロフィールの記事に『メインのWeb小説』という枠を作っていたんですけど、あのあとずっと「メインってなんだ?」「看板作品ってなんだ?」「代表作ってなんだ?」と頭が大混乱になったのでそっと削除しました。

今回はそのことについて考えたことをつらつらとまとめておきますね。

私はどんな物書きかということについてはそれこそプロフィールを読んでください!たぶんなんとなくはわかります。

メインってなんだ?

これがサイトのメインのコンテンツはなんですか、という問いであるなら間違いなく「小説です」と答えます。
だけどそのたくさん書いた小説の中で、メインはどれですか? と聞かれると私の場合は「うう〜ん」と悩んじゃうんですよね。
私の作品は大きく分類するならシリアスかコミカルか、そのどちらかだと思います。しかしそれでも現代ものかファンタジーかで違うし、恋愛要素有りが無しかでも雰囲気はガラッと変わります。
そう、書いているジャンルは限られていようとも、すべての作品をひとくくりにはできないんですよね。できるとしたらそれは「青柳朔が書いた」というくくりです。
しかしここで問題が。

読者は同じ作者の作品を全て読むとは限らない。

もちろん推しの作家だから作品は全部読む! という方もいらっしゃると思います。わかります。ありがたいことです。まぁそれはとりあえず今は置いておきます。
人によってその作者の(ここではつまり私のこことですが)作品を全部知っているとは限らないのに作者がメインを定めるってなんか変じゃないか??? ってなったんですよ。
私が「これがメインのWeb小説です!」と言ったところで何になるんだろう?
どこかの誰か、例えば今これを読んでくださってるあなたにとっての一番の「青柳朔の作品」は違うかもしれないのに。


看板作品ってなんだ?

それって何を基準に決めたらいいんだろう?
私の場合、2007年からWebというフィールドで小説を書いてます。
知名度で決めるべきなのか? 人気で決めるべきなのか? 書籍化の有無か?
例えば書籍化した『可憐な王子の受難の日々』はそれこそWebを漂い始めた初期に書いたものをリメイクして受賞しました。付き合いは一番長いと思います。
というか書籍化ならデビュー作の『猫系男子のススメ』だろ? とも思いますよね。とはいえこの二作、刊行のタイミングが半月しか違わないから私は二つまとめてデビュー作くらいの気分でいます(笑)
お知り合いがよくあげてくださるタイトルは『グリンワーズの災厄の乙女』あたりですね。これは同人誌版がティアズマガジンでレビューいただいたりして、その当時けっこう知名度あったと……思います? (自信はない)
でもたぶん、ここ2~3年で私を知ってくださった読者さんは読んだことないと思います。カクヨムにあるよ!
ここ数年なら『わたくし、恋愛結婚がしたいんです。』『アンリエット・ファビウスの訳アリお見合い事情』『じゃじゃ馬令嬢は初恋をこじらせている』あたりが人気かなぁと思います。
単純になろうでのポイント数なら『聖女代行、死亡フラグを叩き折ります!』が圧倒的に多いかなぁ。
私がこの五年くらいずっとじっくり書き続けているのは『魔法伯爵の娘』です。個人的にはわりと異色な主人公の組み合わせで、あと三年くらいは付き合いが続くと思います。

……ってなるとさ、もうわからないじゃない!?(どーん)(効果音)


代表作ってなんだ?

ここで結論です。

あなたが一番好きだと思ってくれているうちの作品が、私の代表作です。

人によって違うでしょう。それでいいんです。
以前の作品を知らなくてごめんなさいとか、同人誌は読んでなくてごめんなさいとか、最近の作品読んでなくてごめんなさい、とかそういうのいいんですよ。
巡り出会ったその時が読者さんにとってその作品を読むべきタイミングだったんだと思うし。
読者さんが大切に思ってくれている作品を私がないがしろにするわけにはいきません。
だから私個人が優劣をつけるみたいな、メインとか看板とか代表作とか言うのやめます。
ぽろっとTwitterとかで看板娘とか言うこともあるかもしれませんが(あるんかい)それは優劣をつけているということではない、私の作品たちを比べて差をつけているわけではない、とどうかご理解ください。

私にできることは真摯に作品と向き合うことくらいです。よければ「青柳朔の代表作はコレだぞ!コレは読んどけ!」とお時間あるときにアピールしてください。私はそういう風に言ってくださる方がいらっしゃいます、とアピールします(笑)

という感じの話でした!
うちの作品はみんな素敵な子たちですよ!! 読んでね!!


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