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世界のヘルステック企業トレンド解説(講演開催レポート!)

こんにちは!
メプラジャパンCEOの佐藤創(さとうはじめ)です。

先日、とある企業さまの社内勉強会にお招きいただき「世界のヘルステック企業の動向」をテーマにした講演をさせていただきました!

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予定時間をはるかに超えて 2時間ほどがっつり。話したいことが多すぎて長くなってしまいました。でも、参加者の皆さんから沢山の熱い質問をいただきとっても楽しかったです!

普段ヘルスケア業界に直接関係が無い方でも分かるように、日本を含む世界の大きな動き・トレンドについてお話させていただきました。

今日はその内容を一部ご紹介します!

講演の全体像

講演のポイントは「世界における動向を踏まえて日本企業はどう世界と戦うか?@国内・海外」で、 3部構成です。

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主には第1部がメインで、第1部では (1) 資金調達環境 と (2) 地域別の動向 をお話しました。それを踏まえて、日本⇒海外、海外⇒日本、それぞれでどうアクションすべきか?というお話です。

イントロは、最近私が考えているこれからの新たな医療システムについて。従来の医療が解決できなかった課題を、テクノロジーの活用などによって解決。3つのキーワードと、それぞれの具体的な事例・変化についてお話しました。

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このテーマについては、別に記事を書きたいなと思っています!

1.世界のヘルステック企業動向 (1) 資金調達

次は資金調達動向について。ヘルステック領域のスタートアップの調達額のボリュームや成長率について、また、現在 37社いる世界のヘルステック・ユニコーン企業について、などなど。

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1.世界のヘルステック企業動向 (2) 地域別

次は、地域別の動向をそれぞれお話しました。
ここに書かれた地域ごとの特徴・課題、スタートアップの事例などについてお話しました。(南米は触れてなかった、、)

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スタートアップは地域ごとに特色は違うのものの、オンライン医療/診療サービスを提供する企業のご紹介が多かったです。

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中国の平安好医生の規模感にはみなさんびっくり。それと競い合うテンセントグループの企業群についても要チェックですね!

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この note で何度かご紹介した halodoc やインドネシアでの勢力争いなども要チェック!

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2.日本企業の世界での戦い方

日本から海外に進出する企業も増えてきました。メーカー・製薬企業の販売店などに限らず、医療機関や他業種の企業による展開なども増えてきて、政府も後押ししています。講演ではそれらの事例と、日本の強み・得意分野についてお話させていただきました。

日本企業の世界における強みの1つは「ブランド・信用力」だと思いますが、世界における日本のプレゼンスが徐々に落ちてきているなかで、このブランドが武器になるのはあと数年になるかもしれません。

3.海外事例を日本に輸入するには

最後に、海外の動向をどのように日本でのビジネスに活かすか?

「タイムマシン経営」という言葉があるように、これまでの日本では、アメリカ等で成功しているビジネスモデル・サービスを数年遅らせて日本に持ってくる手法が多く取られていました。今までは「欧米→日本→新興国」という流れでモデルが移っていましたが、これからの流れは変わってくると考えています。

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これからは、アメリカ等で確立したモデルが新興国を経由して日本に入ってくるようになる(正確には、そのようなパターンが増えてくる)と考えています。「リープ・フロッグ」という言葉もありますが、絶対ニーズ(そもそも医療にアクセスできない、等)の大きい新興国においてテクノロジーを使ったモデルが急速に浸透・拡大し、その中でサービスのUI・UXが磨かれて精度があがり、それが日本に入ってくる。

「欧米中→新興国→日本」というタイムマシンの流れが出来てきています。

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一方で、新興国でいきなり新たなソリューションが産まれ、先進国に逆輸入される「リバース・イノベーション」も増えてくるかもしれません。

研究開発系のイノベーションが必要な領域はまだ日本が強い部分もあります。しかし、仕組みとしてのシステムやプロセスのイノベーションが必要な領域は、日本より先に新興国での拡大が進むのでは無いでしょうか。

だからこそ、日本はいまが勝負所

私は、「日本はもうダメだ!」と言いたいのではありません。

もっと日本の医療ヘルスケア業界を、そして日本を盛り上げるには、世界の動向を知り、世界のプレーヤーたちと国内外で手を組んでいくことが必要だと思います。日本の医療はもっと「開国」しなければなりません。

Yahoo! と LINEの経営統合がちょうど話題になっています。それは日本国内だけでの戦いではなく、GAFAや中国等のスーパーアプリを見て、そして戦うための統合です。これからは 1社だけで戦うのではなく、統合・提携によってもっとチームを強く大きくしていかねばならないのではないでしょうか。

一方で、いまの自分にできること・できていることはまだまだ小さくて日々猛省してます。この記事などを通して海外の動向などを伝えることで、少しでも興味を持って海外に目を向ける方々が増えれて欲しい!と切に願っています。

今回のような講演で、特に若い学生さんたちに対しても、世界の動向をお伝えしていければと思いますのでぜひお声がけください!


今日はここまで!
それではまた次回!

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