見出し画像

#5 本気でヘコんだ話 「卒論アンケート事件」

こんにちは、ハジメです。

このお話は私が大学4年生の時の出来事です。

私はその頃、国家試験に向けて毎日勉強していました。
自宅では集中出来なかったので地元の図書館に行ったり、大学がある日は大学の図書館・食堂・空き教室などで環境を変えながら日々取り組んでいました。

そんなある日、友達と食堂で勉強をしていた時に、2人の女子の学生が私たちの机に向かって歩いて来ました。


 「アンケートにご協力していただけますか?簡単な内容なのですぐにできると思います!終わった頃にまた取りに行きます!」

2人の女子学生は3ページほどある冊子を私たち一人ひとりに配布してきた。質問の数は2030くらいだったかな。

そのアンケートの内容は、性にまつわることでした。今いる恋人や以前の恋愛に関することなど、結構リアルなアンケートだったのでちょっとテンションが上がった

はずでした。

1枚目の表紙には、学科・学年・性別などを書く欄があって その下にタイトル その下には1番と2番の質問が書かれていました。

その質問は

1.あなたは現在、交際している人はいますか?
2.あなたは以前、交際している人がいましたか?


このnoteを読んでいるあなたはおそらくどちらかにはあてはまるだろうと思います。

当時の私は、生まれて誰とも付き合ったことがないゴリゴリの童貞だったので
1.2.も答えは いいえ です。

そしてその2つの質問の下に書かれている文を見て
私は凍りつきました。

1.2.のどちらか1つ以上に はい と答えた方は次のページに進んでください。
1.2.のどちらも いいえ と答えた方は これでアンケート終了です。ご協力ありがとうございました。」




………………………………………………………………
いやいやいやいやいやいやいや
ちょっと待ってよおいおい!




確かに簡単な内容とは聞いてたけどそういう次元じゃないすよね?

ひょっとしてあれですか?22歳で交際経験ない男の人はアンケートに答える資格がないと!?
そうですかそうですか!
なにが ご協力ありがとうございました。だよ!
人を馬鹿にするのも大概にしろや!

この文章を打ちながら心拍数が上がってきちゃいました。

てへぺろ

友達はだいたい15分~20分かけてアンケートに答えていました。

私は3秒です。まじです。盛ってないです。

2人の女子学生が戻ってきて
「ご協力ありがとうございました。」と言ってきました。

友達は両手を添えて丁寧にアンケート冊子を手渡ししていました。

一方、私は机の端にアンケート冊子を置き、2人の女子学生に目を合わせず、勉強に集中して周りが見えてない感を出しながら

この後内容見られて童貞バレるんやろうな……
と思いながら、張り裂けそうな気持ちをグッと堪えて

この間の模試のやりなおしをしていました。

好きな人に振られた思い出も、友達の恋愛話を聞いたりSNSで幸せそうな投稿を見たこともある程度耐性がついていたのですが

見ず知らずの人からの悪気のないアンケートによって
なんだか皆と住む世界が違うのか?
私はそんなにもダメな人間なのか?
と当時の私は割と本気で思っていました。

今となっては笑い話にすぎませんが

私も知らず知らずの間に周りの人を傷つけているのかなと反省するきっかけにもなったかなと思います。


でも、あの時の2人の女子学生に何か一つ言えることがあるとするならば

「童貞でも答えられるアンケート作って


それでは、また次のnote