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成長を賞賛する組織制度へ 〜MGP制度〜

みなさん、初めまして。VST(Vision Success Team)の塚本です!

早速ですが、、、タイトルにある「MGP制度」とはなんのことかピンときますか?



「MGP制度」とは、一定期間の中でもっとも成長した人間(Most Growth Player)を賞賛する当社発の表彰制度です。



冒頭からカッコつけましたが、今回の記事では当社が独自に創り出した「MGP制度」について、設計背景から運用後までの詳細をお話ししようと思います。


<これまでの表彰制度>

多くの会社では一定期間における成果に対して、表彰という形で様々な人事評価を行なっているかと思います。私の知る限り特に多いのは「MVP(Most Valuable Player)」という形で、一定期間において最も活躍した社員を、組織の模範として表彰を行う制度です。

もちろん成果だけではなく、指標とするバリューを体現した行動や、模範となる態度を示した社員に送られるものです。が、ビジネスサイトの多い組織においては実績などの定量面にフォーカスされやすい傾向にあり、どれだけ成果(=数字)を残したかが、表彰の基準になりがちなのも真実かと思います。

ご多分に洩れず当社もビジネスサイドの人間が約半数占めており、直近までMVPという制度は他社と変わらないものの、我々ならではの表彰制度設計を行なっておりました。「①Valueとの紐付きを重視」「②全員投票制で平等性を担保」「③ポイント制で順位を決定」などなど、様々な工夫を行なってMVPの選出を行なっており、運営当初は腹落ち感のある制度として運用できていたかと自負しています。

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↑過去のMVP受賞者

一方、組織が拡大するにつれ、多様な職種のメンバーが増えたり、事業部によって人数規模が偏ったりと、当初の制度ではカバーしきれない成長痛が生まれてきました。(例:エンジニアの成果が見えづらい、人数の多い事業部メンバーにスポットが当たりやすい、など)

やはり組織は大きな生き物であり、変化に対応しなければ必ずどこかで歪みが生じます。そこで、社員数が50名前後に迫ってきたこのフェーズを契機にこれまでの良い点を残しながらブラッシュアップを行うことで、次なるフェーズにも耐えうる抜本的な改善を図ることにいたしました。


<制度の抜本的改善について>

具体的には「Valueに則った選出方法である」「全社員に投票権を持たせて機会の平等性を担保する」というこれまでの制度の良かった点をベースとし、よりVisionドリブンな要素を加えていきたいという想いがありました。

そこで当社のVisionである「自立した人材を増やし、人生の幸福度を高める」から【自立】という定義を要素分解してみることにしました。

「自立」は様々な要素が絡み合い積み重なった結果の状態なのですが、我々は「成長」と「楽しむ」という大きな2つの要素が欠かせないのではないか、という結論に達しました。

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【成長】=成長なくして自立はできない
【楽しむ】=楽しまないと継続できない


この要素を踏まえた上で議論を重ねて結果的に創り上げたものが、最も成果をあげたメンバーではなく、最も成長したメンバーを賞賛する「MGP制度(Most Growth Player)」です。※「MVP」という固定観念を覆せることも当社のいいところかと思っております


<選出方法>

①各事業部のリーダーから、今月最も成長したメンバーを1名選出し、成長エピソードを300文字程度にまとめて提出
②各事業部長陣は、提出された候補者の中から3名のファイナリストを選出する
③全社集会のタイミングにて、3名のファイナリストについて、選出したリーダーがエピソード発表を行う
④全社員が1人1票の投票権を持ち、3名のうち今月最も成長したメンバーに対してリアルタイム決選投票を行う
⑤最も得票数を得たメンバーがMGP(Most Growth Player)として表彰される


<運用を行ってみて>

実際に運用を行い始めてまだ数ヶ月とはなりますが、大きな手応えを感じております。

これまでの選出メンバーとは違うメンバーにスポットライトが当たるようになりつつも、大きな混乱が出ることなく、何よりも全員がMGP表彰者を賞賛してくれている雰囲気を感じています。

MGP表彰

↑Slack上でも賞賛スタンプの嵐でした


正直、これまでのMVP制度でも運用自体は回るものでした。しかし、当社はVisionを尊重する組織であり、ビジョンドリブンという大きな指針を掲げております。このような社内制度一つをとってもビジョンドリブンを体現しており妥協しません。

こういったブレない軸を持ちつつも、状況によって制度を柔軟に変化させていく組織は強い。そんな想いを持ちながら今日も少しずつ組織をアップデートしていきます。

今後もたくさんの社内文化/風土をお伝えできればと思いますので、次回お楽しみください!!

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