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【作品の物語】花嵐の舞

花と共に舞い上がる3匹の鎌鼬。

1匹が棒で人を転ばせ
1匹が鎌で切り裂く。
1匹が塗り薬を塗るが…

塗り薬担当は、
薬壺を何処かに置き忘れ
花嵐に紛れた扇子と戯れている。

一番鎌鼬に出会っては
いけない状況である。

「花嵐の舞」
金潜紙×アクリルガッシュ
寸松庵サイズ(136×120mm)

【作者のコメント】
扇流しをイメージし、風の中鎌鼬と舞い上がる扇を入れたのがお気に入りポイントです。
鼠緑や鉄紺で描いた雲は
妖怪と人間の世界の間であり、かわいらしく楽しそうに見える鎌鼬ですが
近くに寄らずに遠くから見守る事を諭す役割を持ちます。
風に漂い流れて変化する扇や、
やがてどこかに行ってしまう鎌鼬は
変化して常住ではないもの。
それを絵画に「閉じ込めた」ような作品にしました。

2023年の個展に出品予定です。

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