【喫煙】たばこは薄毛を進行させる?
近年、多くの公共施設で分煙化や禁煙化が進めれられています。受動喫煙問題や増税、健康的な面から、たばこを吸っている人の割合も若者を中心に年々減少しています。一方で40代以上の世代における喫煙率はなお高く、喫煙者全体では全国に約1400万人いると言われています。
喫煙は薄毛の原因になりえると言われています。薄毛に悩まれている人で喫煙しているという人も多いはず。今回は、喫煙があたえる髪への影響についてご紹介します。
喫煙が薄毛の原因に
1.ニコチンによる血管収縮作用
喫煙によって取り込まれた一酸化炭素は血中の酸素不足を招き、身体は軽く酸欠状態になります。さらに、ニコチンの血管収縮作用によって血流が悪くなると、髪の成長を阻害し薄毛が引き起こされます。
2.ビタミンCの破壊
喫煙によって、細胞を傷つける「活性酸素」が増加すると、対抗する働きをもつビタミンCが大量に消費されます。ビタミンCが不足するとコラーゲンが減り、健康な髪を維持しにくくなって抜け毛につながります。
ちなみに、ビタミンCは体内で作り出すことができず、蓄積することもできないため、毎日意識して摂取する必要があります。ビタミンCの多い淡色野菜や果実(りんご、ナス、キャベツ)など使ったバランスの良い食事や、サプリメントで補給しましょう。
3.AGAの発症やリスクを高める
喫煙は、男性ホルモンの分泌を促進して「ジヒドロテストステロン(DHT)」の濃度を高めます。非喫煙者と比較すると14%も高くなるといわれており、DHTが過剰に増えることでAGAの発症や進行のリスクを高めることにつながります。
電子タバコや加熱式タバコは?
ニコチンやタールが含まれていない電子たばこや加熱式タバコであっても、有害な添加物によって薄毛につながるリスクがないとは言い切れません。
海外製のものにはニコチンやタールが含まれているものもあるため、規制されている国内生産のものを選ぶようにしましょう。ただし、薄毛のリスクを完全に断つには禁煙することをおすすめします。
禁煙を成功させるには
たばこの依存性は非常に高く、ストレス発散手段のひとつになるとなかなか禁煙に踏み切れませんよね。「禁煙は難しい」と言われる理由は、身体的要因と心理的要因にあるといわれています。
身体的要因の克服
身体的な要因には、ニコチン依存症があります。ニコチンには強い依存作用があり、血中のニコチン濃度が減少すると落ち着かなくなったり、イライラしたりする症状が出ます。たばこを吸ったときの強い高揚感や多幸感は、ニコチンがトリガーとなって分泌される「ドーパミン」の影響です。意識の中で吸いたくないと思っていても、身体自体がたばこを求めるため我慢できずに喫煙を繰り返してしまうのです。
対策としては、たばこ以外からニコチンを摂取するなどして、喫煙という行為をやめる方法があります。市販されているニコチンパッドやニコレットを使用することで、禁煙の成功率は上がると言われています。
心理的要因の克服
心理的要因は、食後の一服や飲み会など、長年の日常生活の中で喫煙する習慣がついていると、禁煙中でも急にたばこを吸いたくなってしまうことをいいます。染み付いた習慣はなかなかとれず、喫煙自体をめんどくさいと思っていても吸わないと落ち着かないという人も多いでしょう。
対策としては、できるだけ「喫煙」がイメージされるような機会(飲み会や喫煙所など)を避け、運動など新しい習慣を取り入れるようにしましょう。
禁煙サポート
禁煙を成功させるためには、身体的要因と心理的要因のどちらも克服することが必要であると考えられています。一人では難しい挑戦でも、専門家の手を借りるなどサポートがあれば、克服できないことはありません。
喫煙をしているからといって100%薄毛になるということはありませんが、現在喫煙している人で、抜け毛に悩んでいる方や発毛させたい方は、将来の髪のためにも禁煙することをおすすめします。
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